抜髄の成功率が低いことが最大の問題。
ムシ歯の治療後

日付、時間:Mon Nov 6 18:16:58 Japan 2000    氏名: AYA   
所在都道府県:兵庫   職 業:会社員   年 齢:37歳      性別: female  

質問:
初めまして。こんにちは。 右上側切歯2,左上側切歯2の裏側の付け根から3mm程の 長さで、 今年の7/1に再治療(詰め直し) された後、 両方とも、歯の痛みが取れません。(かなりま しになりましたが) 現在、別の歯医者さんに通っていて、様子を見ていますが、 相談させて頂いて よろしいでしょうか。
 多分20年前位に詰めた歯で、「古くなっているから」、との事で 詰め直しをされました。 (私は再 治療するつもりなど無かったのですが、いきなり されてしましました) それまでは痛くも何ともなか ったのですが、詰め直し後、 右側はしばらくズキズキし、 左は、最初は、何ともありませんでした。 2週間後、右側が、冷たい物、熱い物で痛みがひどくなり出しました。 その後、当初何ともなかった 左側も、痛みを感じるようになりました。 この治療をされた先生は、痛みのことを訴えると、「最初は 痛いことがある、 治療は痛くなるような事はしていないので、しばらくすれば治るだろう」 「でも、痛 みが取れなければ、神経を抜かなだめだな」
 少しずつ痛みも治まって来ていたので、その歯医者さんには 1ヶ月後 行かなくなりました (別の 歯の治療も終了したので) 。それから4ヶ月経ちますが、痛み出した頃を10とすると、2位までの痛 みに 落ち着いていますが、治りません(恐いので 熱い物は飲んでいませんが 多分、ダメそうな気 がします) 。現在診て頂いている先生は、痛みが治まってきているようなら、様子を見よう と言って くださっています。 ダメなら、詰め物をはずして、薬を入れて、仮詰めし、それでダメなら 歯髄を抜きま しょうとのことで、詰め物を外すタイミングを、2人で 悩んでいます。 私としては、7/1に削ったときの 刺激で歯髄が炎症を 起こしたのではないかと思っているので、また 削ったら、その刺激で 痛くなる ような気がして、心配です。 ただし、左側は、治療後3週間後くらいから痛み出したので、マイクロリケージ によって 新たに虫歯になってしまったのではないかとも思っています。
  2週間置きに経過報告に歯医者さんに行っています。 明日、行く日ですが、もうそろそろ 限界かな とも考えています。 今の先生はインフォームドコンセントをしっかりして 下さっていて、私が、削りたく ない、と言えば、無理に 削ろうとはなさいません。 私としても、我慢できない痛いみでは無いのでもう 少し様子を見たいのですが 他のHPを見ても、すぐ歯髄を抜いた方がいい、とか言うところもあり、 不 安でいっぱいです。 悪くなっていないなら、今の先生が言って下さっているように そのまま様子を見て もいいのでしょうか。 先生は、もし、歯髄が死ぬようなことが有れば、その前にもっと痛くなるはずだか ら 今はまだ 大丈夫だと言って下さっています。
 前歯を2本とも、歯髄を失うのは、つらいです。 それと、歯髄を抜いて返ってトラブルを抱えている方 のメール等を 読む度に、今の先生がどんな先生なのか分からないので、不安になります。 そんなこ と、先生に聞くのも失礼ですし(某HPでは、抜歯髄はどこでもやっているので、心配ないともありまし たが) 、お忙しいところ、長くなりすみません。 実際診てみないと分からないと思いますが、アドバイス いただけましたら幸いです。 今の先生は、歯を叩いたり、エアーをかけたりして、痛みがないことは確 認されています。 詰め方もきちんと詰まっているそうです (でも、左の歯の裏は、詰めた所と歯の境が 下で触ると引っかかりがあります(先生には伝えてあります)。 少しの不快なので、もう少し様子を見 てもいいのか(ひどくはなっていないのです)、 さっさと薬を詰めた方がいいのか(でも今度削って 痛く なったら もう終わりだと思うと 恐いので、なかなか決断できません)

回答  突き詰めて考えると“”抜髄の成功率が低いことが最大の問題のようですね。 発展途上国ですと、そのレベルの歯は抜歯です。抜髄の成功率は低い(50%?)と言っても何とか 数年以上は保っているのが現状です。
 ちょっと皮肉な考えですが、健全だと思っている歯も50歳を過ぎれば歯槽膿漏で抜歯になってし まいます。今、抜髄して調子が悪いと言っているうちに50歳になって健全な歯と同等の寿命を与え てもらうことになります。

 願わくば、成功率の高い抜髄処置ですが、かといって抜髄が必要な歯を経過観察していても 最悪のシナリオをたどれば“痛い思いをして数年後に抜歯”ということになりかねません。20年 前に治療した歯であれば、ムシ歯の進行速度を考慮すれば十分役目は果たしたものと思われ ます。贅沢を言えば数年前に再治療をしておけば更に数年の延命効果が得られた可能性は ありますが、今となっては現実に即した治療が必要だと思います。

 残せるものであれば残したい歯の神経ですが、無理なものまで“ないものねだり”をし続ける のも考え物です。希望と診断は必ずしも一致しません。

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