日付、時間:Sat Nov 11 12:23:03 Japan 2000
氏名: きよ
所在都道府県:山梨
職 業:主婦
年 齢:37歳
性別: female
質問:
初めてお便りさせていただきます。今週の火曜日から根っこの治療をしています。
3週間ほど前から左上の7番の歯が痛みはしなかったのですが、熱いモノがしみて辛いので(半
年前にやはりあついのがしみたので治療を終えた歯です。)かかっていた歯医者さんに聞いたと
ころレントゲンを見てくれて「歯の根には黒い影がありませんので根の炎症では無いでしょう。もし
かしたら歯茎に炎症が起きているのでしみているかもしれません。歯磨きをきれいにしてください。
」と言われずっと顎関節の治療をしていて仮歯をいれていたので「銀歯を作ってしばらく様子を見
ましょう」と、言われました。
それからいつもにも増して歯磨きを丁寧にしていたのですが直りません。歯医者さんは、「たぶん
良くなると思うからこのまま銀歯をつけましょう。」というのですが心配なのでその旨伝えたところ「そ
れでは一回開けてみましょう。」と言われ、土台を開けてくれて水で少し洗ったのち綿に薬をしみこま
せ、また閉じて新しい銀歯を仮付けでつけてくれました。その次の日ぐらいからじわじわしみるので
歯医者さんに伝えたところ、「それではあまりじわじわしないような薬に変えます。」と言うのでまた
水で洗浄してもらい綿を詰め替えて薬をいれてくれました。やれやれと思っていたら、今度は前のじ
わじわよりもっとひどい痛みになってきたのです。あわてて歯医者さんが閉まる前にもう一度見ても
らおうと行ったところ、「その症状は、薬が効いている証拠です。がまんしてください。明日になれば
痛みは消えているでしょう。」と言うのでそのまま帰ったのですが、痛みはどんどん激しくなります。
そのうち歯茎の上の方がさわると痛く、そこがざらざらするので押したりしていたら(ふくらんでい
たのかわからないのですが)痛みが和らいできました。それで痛みを紛らわすために見ていたイン
ターネットで河田先生のホームページを初めてみさせていただきました。それによると根の治療は、
リーマーで汚れを取ってから洗浄して薬をいれるとあったのですが、私の場合はリーマーをいれて
なかったので、もしかしたら省かれちゃったのかしら、なんて思ったらなんかもうその歯医者さんに
行く気が起きず転院しました。
今の歯医者さんは昨日からですが、銀歯をはずし水で洗浄して根に綿と薬を詰め「蓋をすると圧
力がかかるので開けておきます。」と言われ歯の中がまるまる空いている状態です。他に飲み薬を
いただき、(ペングローブとナイキサン2粒)様子を見ることになりました。昨日開けたあとは、頬の腫
れも引きほっとしていたのですがまた今朝の明け方から再度疼いてきてました。そこで本日予約し
てあったので歯医者さんに行き、痛みがあるのを先生に伝えたところ「これは抜くしかないかな。」と
言うのです。一瞬目の前が真っ暗になりました。一応今日の処置はまた中の方を削り(痛かったで
す)、リーマーで汚れを取り水で洗浄し薬を入れ替えてくれ綿を根っこだけ詰めてある状態です。
前回同様で歯の中は、大きく空いています。この状態で果たして痛みが消えるのか不安です。お忙
しいところ申し訳ありませんが教えてください。
メールアドレス: ta-to@mba.sphere.ne.jp
ホームページURL: http://
結局のところ、適切な根管治療がなされてないために起こったトラブルのようですね。最終的な
対応としては、適切な根管治療を行ってくれる歯医者を探すということになります。現実の問題
として、これはあくまでも個人的な意見ですが、「誤った理論(炎症の成立について)の上に成り
立った歯科医療ですので、偶然適切な根管治療を行っている歯医者って非常に少ない」と思い
ます。
正しい理論と技術を持ったと自負する私も100%治癒に導くことは不可能ですが、原因が何で
あって何をしなければいけないかは分かります。私の場合は原則として根管治療は1日で、薬の
詰め替え(無意味)は行いません。即日充填といわれる術式で、リーマを始めとした機械的清掃
を完璧に行って、親和性の良い充填剤で完全閉鎖を行うだけです。ポイントは“完全な機械的清
掃”です。これさえ行われれば、あとはどのような処置方法であっても同様な治癒が得られます。
反対に、“完全な機械的清掃”が不可能な場合には ヘミセクション
や他の手段を模索します。
“完全な機械的清掃”は基本的には初回の治療で全てがきまりますので、結果は1回の治療で
分かります。術後2〜3日の痛みはともかくとして、数日後には痛みが消失もしくは大幅軽減する
のが大きな目安です。
問題の歯だけに限らず、今後治療する全ての歯に影響しますので、うわさと足を頼りに真剣に
探してみるだけの価値はあるように思います。
回答:
開放して痛みが引いた後に根管治療ということのようですね。治療が的確であるならば、今回の
治療でメドが立つはずです。治療後3日程は治療刺激による一時的な炎症が起こって痛むことも
ありますので、数日後の結果をみて考えられてはいかがでしょうか。
回答:
綿があろうがなかろうがバイ菌は入りたい放題です。他の細菌に汚染されるとかの次元ではあり
ません。問題は、根管内の機械的清掃が十分であれば、バイ菌が入ろうが開放であろうが炎症は
治まります。
機械的清掃が不十分なままでは、治癒は望み薄です。転院を視野に入れた方が良さそうです。