根尖病巣のある歯を着実に治していく努力と、二度と抜髄しなくて済むように定期健診。
根尖病巣オーストラリア

日付、時間:Sat Nov 11 21:04:42 Japan 2000    氏名: HT   
所在都道府県:埼玉   職:会社員   年 齢:26歳      性別: male  

質問:
生まれつき歯が悪く、この歳にして親知らずも入れると6本+ヘミセクション1本で、 合計6.5本も歯を抜いてしまっています。
 海外(オーストラリア)に住んでいるとき、上左6の歯茎が腫れ、こちらの歯科医院に行くと、根尖 病巣がみつかり、膿んでいたようです。根の治療を嫌がって、抜歯するしか方法がないと…。更に 不幸なことに上左56で7を延長してブリッジしていたので、6を抜くと7も同時に失います。それしか 方法がないと聞いて、痛みから開放されるためにも、結局その医師の言う通りにしました。
 このHPを見た後で考えると、根の治療をすれば保存できたかもしれないのに…、といっても後の 祭です。
 お伺いしたいのは、今後どのようにするのがいいのかということです。上の奥なので、インプラント は難しいと知っていますが、仮にインプラントができるだけの骨があったとしても、ぎりぎりだった場 合、インプラントの寿命に影響してくるんでしょうか?
あきらめて入れ歯にしたほうがいいのでしょうか?
もしくは、45を使ってせめて6を延長のブリッジにすることは可能なのでしょうか?
私の歯は、臼歯という臼歯、すべて抜髄されていて、ギンギラギンです。その上、ちらほら根尖の 病巣も見つかっています。右下6は先日ヘミセクションし、5から7までブリッジ、右上は7が腫れてい て、常に臭い膿が漏れ出しています。これからこの歳で、どうなっちゃうんでしょうか…。考えると泣 きそうなほどつらくなります。

ご意見・ご感想:
一人で考えるとふさぎこんでしまいますが、質問に答えてもらえるということだ けでも、安心でき、勇気付けられます。ありがとうございます。

メールアドレス: tsucchi@optusnet.com.au   ホームページURL: http://

回答  可能だったかどうかは分かりませんが、もっと歯牙保存に執着すべきだったと思います。済んだ ことは仕方ないとしても、今後同じことを繰り返さないよう心がけていただきたいと思います。
 欠損部の補綴も大切ですが、今根尖病巣のある歯を着実に治していく努力と、二度と抜髄しなく て済むように定期健診と早期治療を心がけて下さい。

 上顎6・7番欠損は厄介ですね。インプラントを行うとしてもできれば1年以上骨回復を待たなくて はいけませんので、ここは一旦入れ歯にして、対合歯の挺出を阻止しておくことをお勧めいたします。 その入れ歯で納得できるようであれば、何も無理してインプラントを行う必要はないと思います。

 4番・5番を支台とした延長ブリッジは、保険適応外で「やってやれないことはない」設計ですが、同 じ過ちを繰り返す元になりますので極力避けたいところです。インプラントの可否は、上顎洞との間の 骨量で決まります。一方インプラントの成功かどうかは体力(インプラントに使うチタンに対するアレル ギー反応の強さ)で決まりますので、無理して植えたとしても予後には影響しません。

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