壷にはまったものは治る可能性もあるが、外れると次ぎの手段がない。
顎関節症治療の限界

日付、時間:Wed May 19 19:50:58 Japan 1999    氏名: おさちゃん   
所在都道府県:兵庫   職 業:医療関連   年 齢:27歳    性別: female  

質問:
私は、18歳頃からあくびをしたり、食べている時に顎が「カクッ」と音がでるようになりました。
最初は別に何もなかったのでそのままにしていたのですが、23歳頃に口が開きにくくなり、痛みが でてきたので歯医者さんに行きました。そのときに顎関節症と診断されました。それからは、 薬を飲んでいましたがあまり効果はなく、顎の安静を図るようにとマウスピースみたいなものをは めたり、顎のマッサージに通いました。どの治療も効果はなく、歯の矯正もすすめられましたが、 効果があるかはわからないと言われ結局大学病院に紹介されました。
 大学病院では、手術をすすめられましたが手術をしても再発 する可能性はあるといわれ、でも今の痛みなどはなくなるでしょう、といわれたので24歳の時 手術をしました。(関節円板復位術だったと思います)1ヶ月ほどで退院できその後も順調だった のですが、26歳頃からまた前と同じような症状がでてきました。手術をするときに再発の可能性 についても話を聞いていましたので仕方ないとも思って近くの歯医者さんに行き事情を説明した ところ「1度手術をしてしまうとどうすることも出来ない」と言われました。
治療のすべがないというのは本当なんでしょうか?これからどんな病院にいって相談すれば よいのでしょうか?今から私のするべきことを参考までに教えてください。お願いします。

ご意見・ご感想:
先生これからも楽しくてわかりやすいお話教えてくださいね。 楽しみに見ています。

回答  私が顎関節症に取り組んだのは大学を卒業して数年後、今から10数年まえのことでした。 得られた結論は、咬合の異常を正確に判断し、顎位を三次元的に計測して正確に復元できる 手法が確立された段階で信頼できる治療となりうること。それと、歯牙の実質欠損(ムシ歯など) と異なり、自然治癒があり得ることでした。
 「1度手術をしてしまうとどうすることも出来ない」というよりも、「壷にはまったものは治る可能性も あるが、外れると次ぎの手段がない」のが現状です。
 咬合を改善して治癒に導くことも大切ですが、咬合の破壊を最小限に食い止めて安定した 状態を保てば自然治癒も可能です。継続した歯周疾患メインテナンスを行うことが、咬合破壊を 防ぐ最善の方法です。

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