Apicoecotomy(アメリカ)
日付、時間:Fri Nov 17 3:38:59 Japan 2000
氏名: Y.H
アメリカ:東京
職 業:主婦
年 齢:30歳
性別: female
根管治療の技術は世界一 |
|
質問:
アメリカ在住、また現在妊娠5ヶ月の妊婦です。最善の治療を選択するのに、ぜひア
ドバイスを伺いたくメールいたします。
前歯5本差し歯(中切歯2本+側切歯2本+左犬歯)です。そのうちの1本の差し歯(左側切歯)が
3ヶ月前、中の心棒が折れたかたちで取れてしまいました。応急処置として歯科医で仮付けされ
ていたのですが、それから約1ヶ月後、歯茎ごと頭痛がするほど痛み始めたので、中の心棒ごと
とって、再度、根管治療をし(レントゲンで以前の根管治療時、完全に治療されていなかったこ
とがわかりました)、現在では、差し歯をほぼ作り終えるところまできて、落ち着いています。
しかし、その5本のうちの他の2本(右中切歯+右側切歯)も以前の根管治療が完全ではないこ
とを指摘されています。また、そのうちの1本は、根の先に病巣があること、歯茎にも白いにきび
のような膿のかたまりが見えています。自覚症状は、最近、特に気にしているから舌で触る癖が
ついてしまい、なんとなく痛いような気がします(たまに響く程度で激痛ではありません)。またな
んとなく、差し歯がぐらつくような気もします(すみません、自分のことながら確かではありません。
歯科医からは特にぐらつきは認められないと言われています)。
ENDOの歯科医からは、現在治療中の差し歯の心棒を外す際、歯根破損のリスクがあったこと、
また中の心棒の材質がアマルガムであったため(アメリカではアマルガムは使用されていないそ
うです)、差し歯を外す際に心棒が折れる可能性もあること、根管治療が不十分な2本は隣同士
であるため、一度の手術で済むこと等の理由で、出産後に手術(Apicoecotomy)を薦め
られています。
私としては、なるべく手術は避けたいし、差し歯がとれかかっている気がするので(ぐらつき
気がするので)、差し歯をとり、再度根管治療をし、治療できればと望んでいますが、歯根破損
=抜歯のリスクを言われてしまうと、尻込みしてしまいます。また、歯科医(ENDO歯科医ではな
く、一般の歯科医)にその旨を伝えても、やはり歯根破損のリスクが高いので、手術を勧められ
ます。手術が終わって落ち着いてから差し歯を作りなおしてはどうか?とも提案されていますが、
しかし、その際に、差し歯をとるとまたなかの心棒の材質がアマルガムで折れるかもしれない。
そうなると大変なんだけど。。あけてみなければわからないとも言われています。中の心棒がア
マルガムで作成されているということが、特にこちらでは問題視されていますが、日本では、特に
問題にもならないことなのでしょうか?(2回日本で差し歯を作り変えていますが、特に指摘された
ことはありません)
また、歯茎に白いにきびのようなものができたのは、5年くらい前からでその間、痛みはありませ
んでした(差し歯にして、神経をとったのは、15年くらい前)。このまま、痛みがでないならば、痛み
がでた時に、差し歯を作り変えるなり、手術を検討するなりするのはどうかとも考えていますが、こ
のまま、様子を見ながら、放置しておくというのは、歯根にどのような影響があるのでしょうか?
実際に診察されたわけではないし、レントゲンもないので、大変恐縮ですが、このような現状でど
のような治療がベストであると、考えられますか?
乱文そして長文になってしまい申しわけありません。治療の選択は、私次第と言われており、先生
のHP等で勉強させていただいていますが、歯の知識が十分でないと思うため、間違った選択をし、
歯を失うことが恐いです。宜しくお願い致します。
ご意見・ご感想:
わかりやすい解説で大変、歯について勉強になります。毎回このHPを見るた
びに歯は大切にしなかればと実感させてもらえます。
メールアドレス: lrhymh@aol.com
ホームページURL: http://
アメリカの根管治療は、日本と違ってかなり完成度が高いようですね。多少高くても安心して治療
していただけそうですね。
一方Apicoecotomy(歯根端切除術)の成功率と基本的な考え方
はどうなんでしょうか。日本では全部失敗?と言っても過言ではない状況のように認識しています。
正しい理論と術式であったならば相応の成功率が見込まれますが、それでも後々の再発やトラブル
を考えるとポスト除去時の破損リスク(数%程度?)の方を選択すべきだと思います。
日本だと、100%?失敗の手術より数%の破損リスク…でもあとの根管治療がまたまた…。
アメリカは、数10%?失敗の手術より数%の破損リスク(手先の器用さ関係しますかね?)…あとは
安心して90%以上の成功率の根管治療。
治療の時期については、アメリカのように根管治療の完成度の高いところでは何時しても同じような
成功率だと思います。歯根破折のリスクは歳毎に若干高くなるとは思いますが、それ程気にするもの
ではありません。病巣を抱えたままというのも愉快なものではありませんが、病巣の進行速度は遅そ
うですし激しい炎症(痛み)もないようですので、周囲の歯に迷惑のかかる大きさもしくは今回のように
必然の迫られた時期でも十分だと思います。
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