日付、時間:Wed Nov 22 18:10:02 Japan 2000
氏名: H・Y
所在都道府県:千葉
職 業:主婦
年 齢:35歳
性別: female
質問:
はじめまして 歯の悩みでは 15年ぐらい苦しんでいます。 現在の悩みは 1年半位前か
ら 左上一番奥(親知らず無し)の歯に堅い物や 厚みのあるもの (肉 厚切りパンなど)を 噛むと 痛
みがあり 、半年前からは 笑ったり 頬の肉が 動くだけで 鈍い痛みを感じるようになりました。
*この歯は 6年ぐらい前に、根管治療後セラミックの冠を かぶせてあります。
かかりつけの歯医者様には 初め(一年前)に かみ合わせだと言うことで、赤い紙をカチカチと
噛み下のはとあたっている分を削られ 少しその時は 和らぎましたが、2-3日もすると、また 痛み
が始まります。一時 かみ合わせ調整用のナイトガードをつけ 一ヶ月ほど試してみましたが やはり
効果は まったくと言うほどありませんでした。
そして 4ヶ月ぐらい前に 歯を短くしてしまえば もう下の歯と当たらなくなるからといって、 セラミッ
クの部分を すべて削ってしまい これで治療は 終了だと言われ 今に至ります。 治療途中に レント
ゲンを もう一度とって欲しいとか 遠回しに言ってみたのですが、一年前に撮ったもので 説明される
だけでした。 お医者様の 悪口を言うつもりは 毛頭ありませんので、どんな 病気が考えられのか、
それとも このまま 放置していてもいいのか 教えていただけますでしょうか。
また 千葉県の 歯内療法の認定医を 教えていただければ 幸いです。 よろしくお願い申し上げます。
メールアドレス: hanawat@jb3.so-net.ne.jp
ホームページURL: http://
病名では“Per:歯根膜炎”ということになりますが、常識的に考えて、根管治療の不備(根尖病巣)
だと思いますよ。
ご推察通り、根管治療に信頼がおける歯内療法の認定医はお勧めですが、その手の資料は全く
ありません。大学病院は時間と手続きが大変みたいですが、無難な選択の一つです。
返信:
こんにちは。先日 歯の噛んだ時の痛みが 一年以上続いていることについて、アドバイスいただ
いた千葉の 主婦です。
数日前 近くの 歯科で根管治療のしてある上記の歯を 開けてみたところ、歯自体に<ひび>が
はいっていて、抜くことが 周りの歯のことも考えると、ベストだと言われました。 どうしても 抜来た
くない場合 <ひび>の入っているところを接着して、残すこともできるが神経のない歯で とてもも
ろくなっているため、また 同じような状態になり兼ねない。と言うことです。
今のところ 抜く方向で考えているのですが、一本既に抜いているということもあって、とても迷って
います。 何か 他に良い治療法は ありますでしょうか。
また このように 歯が 割れてしまう原因として考えられることと 他の神経ない歯の 今後気をつける
こと(定期検診や 日々の手入れなど)についても お教えください。 お願いいたします。
回答:
神経をとった歯は経年的に脆くなり、割れ易くなります。特に上顎前歯部でさし歯にした歯は顕著
です。防御策の特効薬はありませんが、機会があれば周囲の歯と連結して応力が1本に集中しない
ような配慮が必要です。とはいっても、健全な臨在歯と連結することは、健全な歯の寿命を縮めます
ので、たまたま抜髄済みの臨在歯が存在する時に限定されます。
また、現在健全で何もないと思っている歯を歯槽膿漏から守り生涯使用可能にする努力が、無髄
歯への応力集中を緩和しますので最も有効な防御策と言えます。
大変 残念な結果で とても落ち込んでしまいました。なぜなら この歯以外に6.7本 神経のない歯
があるのです。ゆくゆくこれらの歯が つぎつぎと 割れていって すべて抜歯していくのかと思うと 絶
望的な気持になってしまいます。60を過ぎた歯でさえも そんなことはないと言っているのですが
個人差やかみ合わせなど 何か特別要因は考えられますか?よろしくおねがいします。
回答:
<ひび>が入った根っこだけを抜く( ヘミセクション)も考えられます。
抜歯窩に挿入するのは、おそらく人工骨(アパタイト)の移植のこと
でしょうね。日本中で一番症例数の多い私の経験から、入れる必要もないし、後々アパタイトが
感染源となる可能性がありますので使用は差し控えるべきです。
破折の要因は色々あると思いますが、事前に見つけ出すことや予防する手立ては見当たりませ
ん。結局のところ、咬合圧の分散。歯牙喪失を最小限に抑えるということに尽きます。
無髄歯の寿命については、破折よりも根尖病巣や二次カリエスによる喪失の方が圧倒的に多い
はずです。的確な根管治療、二次カリエスの早期発見・治療、歯周疾患抑制→つまるところ毎月の
スケーリングと検診が一番有効ということです。