日付、時間:Tue Dec 5 9:15:10 Japan 2000
氏名: S
所在都道府県:東京
職 業:その他
年 齢:28歳
性別: female
質問:
こんにちは 何度も質問させていただき、即答を頂いて本当
にありがとうございます(歯根端切除術、感染根管治療、虫歯等)。1人でずっと悩んでいる事を
先生に相談にのっていただける事はとても心強いです。今もまだ根の病気でとても辛いです。
そして河田先生にどうしても診ていただきたく一大決心をし、来週の月曜日に予約をいれさせて
いただきました。どうかよろしくお願いいたします。
右上2番の根管治療と左下7番の虫歯について診ていただきたいのですが、今回、左下7番
の虫歯がどうしても不安なので質問させて下さい。左下は11月15日に親不知を抜歯しました。
レントゲンで7番の虫歯が確認されており、私としては一刻も早く治療をしたいのですが(親不知
側・歯の裏側の真ん中から下あたりが黒いです)抜歯した大学病院でも又、会社の歯科でもまだ
抜歯の後で肉があがってきていないのでもう少し待ちましょう。との事でした。そうすぐには進行
しないとの事でしたが、痛くなる時は結構痛いし、場所が根に近いこともあってとても心
配です。抜歯の穴があがるまでは治療はどこでもしていただけないものなのでしょうか。それとも
もっと何件かあたってやってもらえる所があれば治療してしまった方がいいのでしょうか。
今週、このまま乗り切れるかがとても不安です。毎回申し訳ありませんが、よろしくお願いいた
します。
「親知らずを長々と置いとくと、こういうことになるから早めに抜いておこうね」という事実を実証
するような症例のようですね。“痛くなる時は結構痛い”ということですから、すでに歯髄の炎症が
あり、何時“夜も寝れない”程の痛み(歯髄炎末期)が起こっても不思議のない状態のように見受
けられます。
実際にムシ歯罹患部分を削ってみて、歯髄保存の可能性があるようですと一応の試みとして
歯髄保存も行うかもしれませんが、術後の推移によっては抜髄やむなしのような状況です。「何時
急激な痛みが起こっても不思議のない状況だが、今更あせっても一緒。それよりも、隣を抜いた
刺激で炎症を起こし易い時期よりも、抜歯後の炎症が治まってから治療した方が症状の変化が
区別し易い」という判断もあります。
“今週乗り切れるか不安”を解消するには、抜髄しか選択肢はありませんよ。
“歯根端切除術、感染根管治療、虫歯等”については、可能な限り即日判断できるよう心がけ
ます。
診断:
親知らず抜歯による炎症のために、手前の歯が痛かったものと思われます。左下7番遠心側の
親知らずに接していた部分にムシ歯がありますが、インレーでの回復が可能な程度だと思います。
抜歯後1か月弱経過していますので、抜歯窩歯肉もおおむね回復しています。ムシ歯の治療をする
のに必要な条件がようやく整いましたので、「今が治療時」という感じです。治療後一時的に知覚過
敏症状が出るかもしれませんが、インレー装着後1か月もすれば治癒するものと思われます。