基本的には変形した関節頭と関節窩の接触関係の違いによるもの。
関節雑音

日付、時間:Wed Dec 6 21:48:22 Japan 2000    氏名: H   
所在都道府県:兵庫   職 業:学生   年 齢:20歳      性別: female  

下顎枝の長さがアンバランス
15歳 女性
最終的には外科的手法も考えますが、咬合の安定が第一
質問:
約3年前から、咀嚼する時は必ず、何もしていない時ですら、顎からガリでもジャリ でもない、形容しがたい、きしむ音がします。自分でも信じられないぐらい大きな音がしたことも 高校時代に多々ありました。とにかく、顎はちゃんと開きますし、特に痛みもありません。だから、 今まで色々と悩みながらも、いつか治るだろうと信じて放っておいたのですが、一向に音が消え ません。
 一度、ひどく風邪を引いて、喉に炎症ができた時、何故か一時的に音が完全に消えました。た ぶん、喉が腫れたことで、顎の炎症が和らいだのかもしれません。喉の炎症が治るとすぐ、顎が また鳴りはじめました。そして今に至ります。どうして、このような音がするのか、治るのかを知り たいです。

回答  顎関節の変形だと思います。形態の異常程度によって現れる症状に 多少の違いはあります。関節雑音も“カクッ”“コクッ”“ガリ”“ジャリ”な ど様々ありますが、基本的には変形した関節頭と関節窩(関節円盤)の接触関係の違いによる もので原因は同じようなものだと思います。

 不自然な関節の動きにより、関節が炎症を起こしたり、周囲筋肉の異常緊張による一時的な 障害が起こる可能性もあります。根本的な解決方法は確立されていませんが、まずは、関節形態 の異常状態を把握して、対応が可能かどうか、また自然治癒を期待して放置するのか外科的手法 を選択するのかなどを慎重に決めることが必要でしょうね。大学病院の口腔外科か顎関節症治療 に熱心な開業医を探して相談してください。

返信:
前略。丁寧なご回答有難うございました。もう少しお尋ねしたいことがあります。わたしの顎の症状 は精神的ストレスから起こりました。変な話ですが、3年前に一年間の留学から帰ってきて、二ヶ月 ほど経った高校二年3学期の授業中に、無意識のうちに口に唾が異常に溜まるようになりました。 静かな教室などで、頻繁にゴクっと飲み込むのが苦痛になってきて、飲み込むのを我慢していくうち に、一ヶ月ほど後に顎がおかしくなりました。
 今では飲み込めば顎から音がするということもあり、ジレンマになっています。顎が治れば、少しは 楽になるのではないかと思っています。でも根本的な原因(ストレス面)から、治していく必要があるの かもしれません。そのストレスから開放されると自然に顎も治っていくと考えれますか?心療内科に 行く勇気がどうしても、生まれませんが、今思うと、顎がおかしくなる前に、行くべきだったと本当に後 悔しています。
 音だけというのは、顎の損傷がそこまでひどくないと考えてもいいのでしょうか?口腔外科で一度  顎のレントゲンをとりましたが、とくに異常はないようでしたが、レントゲンで顎のくわしい状態はわか りますか?お答えしてもらえると、助かります。

回答:
 レントゲンで詳しくは分かりませんが、或る程度推測はできます。ストレスの溜まるようなかみ合わ せ(早期接触)を削ったり、スプリント(マウスピース様)と呼ばれる挙上装置を装着することにより ストレスが軽減されて症状が緩和する可能性はあります。
 精神的なストレス解消も、かみ締めや歯軋りの緩和につながりますので、或る程度の効果がある かも知れません。いずれにしても早期解決を望むあまり、早急な効果を求めすぎるとかえって悪化 させることも考えられますので、のんびり構えた方が良さそうです。

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