日付、時間:Thu Dec 7 19:34:55 Japan 2000
氏名: Keikok
所在都道府県:東京
職 業:その他
年 齢:36歳
性別: female
質問:
私は左下顎6番の治療中です(根尖病巣の為)。この歯は私が学生時代一度根充ま
で治療していて私が放置してしまいました。
他の歯の治療中、抜髄された歯なのでエナメル質がもろく歯の一部がかけてしまったのです。
もちろん、これは私が悪いのですが、取りあえず応急処置でセメントで補強してもらっていたの
ですが、今回の治療中再度セメントが壊れてしまったのです。その結果歯肉の一部が入り込ん
でいて根管の封鎖に影響がでる為切除しました。ところが今回に限り痛みが取れないので、担当
医に電話で問い合わせたところ、「この歯は他の歯と違いポケットがあったりして、歯周病がかな
り進んでいるので痛みがあると思います。但し化膿には注意をしてください。」とアドバイスがあり
ました。
私が「その歯の歯周病は治りますか?」と尋ねたところ「ある程度は歯肉が下がった状態落ち着
くとは思います。しかし、仮歯でもどうしても食物残留は入ります、早く歯を入れることです。」とアド
バイスがありました。電話後 不安が増してきたのです。ある程度は落ち着くと言うことはもう後戻
りはできない状態にいるのでしょうか。ここ1〜2年歯の治療と取り組んでから歯ブラシから始まり
定期的に歯垢を取ってもらっていたので歯周病の自覚症状はありません。この歯は他の歯と違い
歯周病がかなり進行しているらしいのですが、だとすると根尖病巣と歯周病の因果関係はあるの
でしょうか?
歯周病は口腔全体で一意のレベルで進行していくものと思っていたのですが、一部だけ加速するん
ですね。TVのCMのとおり歯周病は細菌繁殖元の除去でどうにかなるのかなと思っていた自分が
甘かったのかもしれませんが、担当先生の説明総合判断すると私は歯周病疾患者と言うことにな
ると思うのでが、歯周病専門の先生に現在の進行をチェックしてもらうべきなのでしょうか?
それと仮歯でいる事は歯周病を加速してしまうのでしょうか?
先生もお忙しいとは思いますがご指導をよろしくお願い致します。
歯周疾患の末期では、上からの骨破壊と根尖病巣による下からの骨破壊がつながって早期
脱落に直結するケースがあります。それ以前でも骨破壊原因が2箇所あるわけですから決して
望ましいものではありませんが、歯周疾患を助長する要素はありません。仮歯や治療中も好ま
しい状況ではありませんので、できるだけ早い治療終了状態にもっていきたいものです。
歯肉退縮については、歯石除去を徹底して炎症をなくせばすでに破壊された骨の位置に比例
したところまで歯肉が下がって落ち着きます。それが現在のあなたにとって健康(炎症のない)な
状態です。再び炎症が起こって歯肉が腫れあがるとみかけは元の状態近くに回復するかも知れ
ませんがこれは決して好ましい状態ではありません。
一旦失った歯槽骨は、現状、絶対回復することはありませんので、「若かったあの頃に…」を
望むよりは、これから更に失われる歯槽骨を最小限にとどめる努力の方が大切です。歯槽骨の
喪失は、歯石の沈着した量と場所によって決まりますので必ずしも口腔内一定ではありません。
歯周病専門の先生云々につきましては、専門家でなくても熱心に歯石除去を行ってくれる先生
であれば問題はありませんが、専門家の方が安心感はあるかもしれませんね。
返信:
早速のご回答ありがとございました。仕事の関係で 出張に言っておりまして 直ぐに御礼を申し上
げる事かが出ませんで、誠に申し訳ありません。
先生も 前にもまして お忙しいそうですね。きっと、私のような患者の面倒を見る時間を取ることさ
え大変だと思います。本当にいつも感謝しております。先生の益々のご健勝を心よりお祈りしており
ます。