自分でも認識できる程度のムシ歯に育つ頃です。
食生活の変化?

日付、時間:Tue Dec 12 22:02:02 Japan 2000    氏名: Y.K   
所在都道府県:埼玉   職 業:学生   年 齢:25歳      性別: female  

質問:
こんにちは。初めて質問させていただきます。私は、アメリカに在住しています(2年半)。
日本にいるときは、それほど虫歯が無かったのですが(治療痕は3つほど)、アメリカに来て以来虫 歯が増えて困っています。生活はそれほど変わっていなく、変わったといえば魚が食べられなくなっ たくらいです(地理的に)。もとから、ジュース類などはあまり好きではなく、甘いものなどもたまにつ まむくらいです。歯磨きもきちんとしているつもりです。虫歯があまりに多くなり、しかも治療痕の中か ら悪くなってくるものもあり(それに関しては抜く結果になってしまいました)、虫歯を心配するあまり に、歯を強く磨きすぎて歯の表面を削りとってしまったくらいです。そのために今は、気休めに電動歯 ブラシを使用しています。
 虫歯を防ぐ前提として、歯石の除去が大切なことは、理解しています。そのほかに、体の中から予 防できること、外から予防できることを教えてください。それと、一度削れてしまったエナメル質を再生 することはできますか?もしあるようでしたら、その方法も教えていただけたら幸いです。よろしくお願 いします。

ご意見・ご感想:
歯の事に関して、HP上で聞けることは、大変喜ばしいことです。大変かと思いま すが、がんばってください。

回答  “アメリカに来て以来”というよりも、その程度の年齢ということだと思います。 歯が萠出して以来、徐々に進行してきたムシ歯が、10数年の年月を経てちょうど自分でも認識できる 程度のムシ歯に育つ頃です。女性の場合、「子供を産んで歯が悪くなった」と世間でいわれています が、これもちょうどその年齢に達したということです。女性に限らず、男性も30歳前後に同様の経過 を歩みます。

 ムシ歯は歯が錆びるようなものですから、歯と歯の隙間やくぼんだ部分に貯留した歯垢によって 腐食(ムシ歯)が始まります。抵抗力のあるエナメル質に長年進行を阻まれていた腐食が、象牙質 に到達したとたん急激に勢いを増して立派なムシ歯となります。  これから発生するムシ歯に対しては リカルデント キシリトールに若干の期待が寄せられていますが、一度失ったエナ メル質や象牙質は 原則として二度と再生しませんので、すでにムシ 歯に罹患した部分を削り取って更なる拡大を防ぐ以外に方法はありません。

 経年的に歯は石灰化程度を増して、ムシ歯や歯槽膿漏に対する抵抗力を増していきますが、実際 問題としてムシ歯や歯槽膿漏は過去の破壊を蓄積していきますので感覚としては年齢と伴に悪くな るように感じられると思います。石灰化程度を増した歯は、見た目には黄ばんで見えます。年と伴に 歯が黄色くなったと言われる所以です。
 歯質強化としての食事は、一般に言われているようにCaを多く含んだものが良いと思われますが、 即効性はなく10年くらいのスパンで考えるべきです。また、歯質強化に伴って歯が黄ばんでくること をお忘れなく。

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