有効性と副作用の比較検討。
レントゲン

日付、時間:Sun May 30 7:18:13 Japan 1999    氏名: C.M   
所在都道府県:神奈川   職 業:主婦   年 齢:32歳      性別: female  

質問:
家のすぐそばにいつも通っている歯科医院がありますが、診察の時にレントゲンを 一切撮りません。虫歯の治療の時は、黒くなってるとか目で見て、奥歯の詰め物をとって 治してくれたりしています。
今回、息子の歯の生え変わり時期になり、相談したら食べ物を食べたりするのが痛くなるだろう から抜きましょうと言われました。友達のお母さんは、他の歯科医に「自然に抜けるまで待ちま しょう」と言われたそうだし、この相談コーナーでも抜くならきちんとレントゲンを撮ってから、 となっているので、いつもの歯科医院に行くのが不安になってしまいました。
また、治療に麻酔を使わないので痛みもひどいのですが麻酔を使うのと使わないのでは何か 治療の上で違いがあるのですか?

メールアドレス: tamanin@aol.com   ホームページURL: http://

回答  医療行為をするにあたって私達が必ず考えることは、治療の有効性と副作用の比較検討です。 医療行為とは勿論患者さんの病んだ部分を快方に導く行為ですが、そこには必ず副作用とか 傷害があります。他人に傷害を与えることが合法的に許される唯一の職業ともいえます。従って、 患者さんを傷つけることに増した有効性があるかどうかを常に天秤にかけて医療を行っています。
 レントゲンを撮ることは放射線被爆の問題がありますので(実際には極微量ですから心配は無用 です)、撮らずに済むことであればそれに越したことはありません。レントゲンの有効性はドクター 毎に違いますので一律な判断ができないことをご了解頂きたいとおもいます。
 ただ、私の考え方は、歯科診療を行うにあたってレントゲン程重要な情報を提供してくれる手段は なく、撮影しないことで見過ごす病因から受ける苦痛を考えるとできる限り撮影する方向です。 レントゲンが歯科で普及する以前の歯科医師は、その習慣や必然性がないので撮影しない傾向が あるようですが価値観の相違としか言い様がありません。

 麻酔も同様に、それなりの痛みや副作用が有る訳ですから使わずにすめばそれに越したことは ないでしょう。しかし、一般的にはレントゲンや麻酔を使わずに神経を取るような処置はあまり お勧めできる治療レベルではない場合が多いように思います。

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