日付、時間:Sun May 30 14:58:41 Japan 1999
氏名: JA
所在都道府県:愛知
職 業:主婦
年 齢:28歳
性別: female
Fleischer & Mellong : J.Pero,1989 |
ご意見・ご感想:
とても親切に教えていただいて感謝しております。自分の歯に関する知識が、
いいかげんだったのだと反省しています。これからは、このホームページを通じてもっと歯のことを
勉強して、自分の歯を大切にし、長く使えるように努力したいと思います。
歯石の除去率は、歯周疾患の進行状況によって大きく変ります。ポケットが2mm程度であれば
一回のスケーリングでもかなり取れていると思いますが、残りの歯石を取るのがなかなか困難です。
そのためにはやはり、ブロック毎(両臼歯・前歯*上下=6回)に麻酔をしてでもスケーリングを
する必要があるようにおもいます。それでも最終的には数%の取り残しがあるのが普通です。
超音波か手用器具かにつきましては、専門家ほど手用器具を好む傾向があります。最近の
手作り志向同様といえばお叱りを受けるかも知れませんが、丁寧にやれば(ここが重要)手用器具
の方が上らしく圧倒的な支持を得ています。私は、専門家の一人ですが文明の利器派です。
同じ時間なら器械の方が有利でしょうし、相手が人間ですので苦痛に耐える時間には限界が
ありますので実質超音波の方が除去率は高いと思っています。また、進行した症例では
いくら手間暇かけてスケーリングしても、思わぬ取り残しが多いことを手術に際して経験して
います。
『継続したメインテナンス』の有効性や必然性は残念なことに
十分認識された状況とはいえません。「そんなことしても、どうせ歯槽膿漏は…」とか「医療費
の無駄遣い」と思われているようです。また、それに対応した設備やシステムが少ないのも
現状です。私の医院では、それに反論する十分なデータがありますので今後も引き続き普及に
務めて行きたいと思っていますが、現段階では「自分の歯を守るために、毎月スケーリングを
して欲しいのですが…」とお願いして、快く引き受けてくれる歯科医院を探すしか方法はない
ようです。歯周病学会の認定医とか歯周病に熱心な先生であれば快く引き受けてくれる
はずです。
日常生活については、痛みや違和感を感じる部分には何か必ず病因が潜んでいるはず
ですから、“気のせい”とか“肩こり”のせいにしないでこまめに歯科医に相談することです。
そのためにもかかりつけの歯科医院を持つとかメインテナンスを継続することが重要です。
「これくらいのことでわざわざ歯医者に行くのも…」を「今度行く日に聞いてみよう」に変える
ことが重要ではないでしょうか。