日付、時間:Fri Dec 22 0:10:26 Japan 2000
氏名: sio
所在都道府県:千葉
職 業:主婦
年 齢:29歳
性別: female
質問:
お忙しいところすみません。よろしくお願いします。現在虫歯を治療中です。
かなり深い虫歯になっていましたので麻酔をし、神経を抜きました。だいたい一週間に1度通院し
ているのですが、毎回治療の最後に根管にハードレーザーをあてています(けっこう焦げ臭く
、ぴりぴりといたみます)。最近、あてている歯茎の部分が黒ずみ、赤いぽつぽつとしたものが出
来てしまいました。最近レーザーの治療は大丈夫なのかと、疑問をもつようになりました。
そこで質問ですが、レーザーを1週間に1度あてるというのは多い方だと私は思うのですが、どう
なのでしょうか?
また、レーザーをあてる事によりそのあてた皮膚の部分が癌になったりする事はないのでしょうか?
よろしくお願いします。
メールアドレス: sisisi@stm.hot.co.jp
ホームページURL: http://
“けっこう焦げ臭く”の言葉通り、レーザーの作用は熱効果です。
「殺菌効果」を狙った使用方法ですが、本当に効果があるとするならば根管内に残った有機質の
蒸散効果によるものだと理解しております。確かにに1000℃以上になりますので根管内に残った
有機質は“炭”になって異物性はなくなりますが、根尖部を始めとした周囲組織に対しては“ヤケド”
を引き起こす可能性が高いものと思われます。
個人的には、生体メカニズムを無視した誤った使用方法と認識しておりますが、歯科界においては
切り札的先端治療と絶賛されているようです。レーザーを半年使用した例
や無用な使用例にも示されるように、根管治療の基本はあくまでもリーマ
やファイルによる機械的清掃と確信しています。
“ヤケド”を含めて慢性的な炎症が存在する付近では、免疫抵抗力が低下しますので癌の発生も
可能性としては考えられます。しかしそれはレーザーの使用有無に係わらず、根尖病巣や歯周疾患に
よる慢性的な炎症でも同じ事だと思いますので、その件に関する心配は一応無用と考えております。