教科書的には何らかの欠損補綴が必要です。
両臨在歯は健全

日付、時間:Thu Jan 4 0:19:36 Japan 2001    氏名: A・F   
所在都道府県:福岡   職 業:会社員   年 齢:35歳      性別: male  

質問:
補綴についてお尋ねします。先月右上6番を歯槽骨吸収のため抜歯しました。歯牙 保存がモットーの河田先生でも恐らく抜歯の決断をされたと思われるほどグラグラでした。
 さて抜いた後は仮歯も入れてない状態ですが咀嚼に特に問題もなく、かえって健康な4・5と7 (5番だけじゃダメだそうです)を削ってブリッジにするよりこのままにしといた方が残った歯には 良いのでは、と思えて来ました。やはり補綴しないと離れ小島の7番が動いたりダメージを受け たりするのでしょうか。
この部分は空洞があるためインプラントも無理と聞きました。

ご意見・ご感想:
明けましておめでとうございます。今年も歯に悩む人々の拠り所であるHP 運営、頑張ってください。

回答  少なくとも教科書的には何らかの欠損補綴が必要です。歯軸の傾斜、対合歯の挺出により咬合 平面が乱れて咬合低位→顎関節症を招く可能性もあります。ただ、その時の“欠損補綴”は永久 的に不変で一時的な障害はともかく、周囲の歯を傷めない理想的な補綴物が前提です。

 現実に起こっている問題を考えると、何もしないというのも選択肢にはいるかも知れませんね。 おそらく現実を良く知っている歯科医が自分の歯が同様の状況に置かれた時、一番周囲の歯に 迷惑の掛からない“1本義歯(入れ歯)”を選択するケースもあるようです。入れ歯にも問題が あって、装着感は無論のこと、周囲の歯がムシ歯になり易いリスクがあります。
 削除量を最小限に抑える“インレーブリッジ”も選択肢ですが、周囲の歯にも動揺があるよう ですので限界がありそうに思います。

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