日付、時間:Tue Jan 9 13:12:07 Japan 2001
氏名: M.N
所在都道府県:神奈川
職 業:主婦
年 齢:39歳
性別: female
それと、食事の時暖かい物がしみていた歯は、右上5番でした。(4番もあやしいとの事でした…)
その右上5番が、12月10日頃より痛みが強くなりました。歯医者さんは、「歯の回りに薬を塗って、
もう少し様子をみましょう。」との事でした。20日頃から、食事の時以外でも時々、“ちくちく”と痛む
ようになりました。でもまだ我慢できる痛みなので、「年越し迄は、痛まないで…」と祈る気持ちでお
りました。でも28日に、痛みが増したので、29日に歯医者に駆け込みました。年内最後の診療の
日(1/4迄お休み)という事もあり、「いじらない方がいい。休み中に痛みがひどくなったら休日急
患診療所に行って下さい。」と言われました。
その晩から痛みが増し、元旦に休日急患に行き、抜髄しました。その日の夕方から夜まで、右の
歯茎から頬、目の下まで激痛が続きました2日には、その痛みも歯の痛みもなくなり、食事の時も
しみなくなりました。3日も好調でした。4日になると“ちくちく”と痛むようになりました。食事の時もし
みる様になりました。
5日の朝、歯医者に駆け込みました。「2日落ち着いていたのに、又痛むのは…」と、首をかしげて
いました。「神経は、きれいにそうじしてくれています。」と言われ、根管の洗浄と薬を入れ替えて様
子を見るとの事でした。治療後すぐに、隣の4番も痛み出しました。歯医者さんが、又6・7・8と連休
になるので、午後又歯医者に駆け込み、結局4番も抜髄しました。そして、今日又右上5番が“ちくち
く”と痛むのです。痛痒いのもあります。食事の時もしみました。処方してもらった痛み止め(ソレトン
80)を飲んだのですが、だめでした。右上4番は、現在ほとんど痛みはありません。
先生、教えて下さい。抜髄後落ち着いた歯が、再度痛む事はあるのですか?
先生ならこの先どの様な治療をなさいますか?
それと痛み止めは、ボルタレンとバファリンも持っているのですが、どれがいいと思われますか?
薬を飲むとよく胃が痛む事があります。薬もこわいので…いつも長々とすみません。へミセクション
の御回答も宜しくお願い致します。この3ヶ月で4キロも痩せてしまいました。昨日から、右も左も噛
めない状態になりました。へミセクションをあきらめ1日も早くブリッジにしてもらった方がいいのでしょ
うか。ブリッジにするのも、時間がかかるものなのでしょうか?
歯医者さんに質問しているのですが、「もう少しがんばりましょう」との見解です。宜しくお願い致しま
す。
ご意見・ご感想:
いつも大変お世話になっております
まず抜歯は思い留まるべきでしょう。臨在歯を抜髄して同じ悲劇を繰り返すだけです。
ヘミセクション術後の痛みは、2〜3日だけです。未だに痛みがあるのは、残った2根の根管
治療に問題があるからだと思います。
一度痛みが遠のいた5|については、2根管のうち1根管の歯髄が除去されていないの
ではないでしょうか?
“抜髄直後の痛み→痛みの消失→再び痛む”のは、“残髄炎→歯髄の完全壊死→根尖部での炎症”
と解釈します。「神経は、きれいにそうじしてくれています。」ということですが、2根とも綺麗に機械的
根管清掃が行われているかどうかを確かめる必要があります。治療後痛みのない4番こそが、適切
な処置が為された歯の経過だと思います。
「もう少しがんばりましょう」との見解は結構だと思いますが、痛みのある歯を再度リーマやファイル
で機械的な清掃を徹底して報われる言葉のように感じます。
ボルタレンとバファリンの比較なら、鎮痛効果では圧倒的にボルタレンです。余計なことですが、
ボルタレンは風邪による脳炎には禁忌。バファリンは製造中止のようです。ちなみに、私の医院
ではほとんどボルタレンだけの処方です。
ご意見・ご感想:
お忙しいのに、悩んでいる方達への早急な御回答、感謝、感謝です。
メールアドレス: mie_chan@a2.shes.net
ホームページURL: http://
“音の鳴る機械”は 根管長測定器といって根管の長さを
計って根尖部の位置を確かめる器械です。歯冠部分の或る位置から根尖部までの長さを17mm
というふうに測定すると同時に根尖部にリーマが達した時に警告音を鳴らして知らせます。余計な
お世話かも知れませんが、普通20mm程度で17mmはちょっと短いような気もします。
私の理論ですと、炎症は薬で治すものではなく原因の除去…つまり根管内の有機質(神経の残骸)
除去を基本としています。消毒薬はイソジンだけ、他の治療薬は一切使いません。でもこの考え方は
ほとんどの歯科医師には理解してもらえそうにありません。
手法はともかく、何とか努力されているようですので早急な結果を期待しないで、もうしばらく経過を
みられてはいかがでしょうか。