治癒に鋭い切れ味がないところをみると、逆根充の限界を感じます。
歯根端切除術後2か月

日付、時間:Wed Jan 10 16:59:33 Japan 2001    氏名: 前歯の悩み   
所在都道府県:東京   職 業:その他   年 齢:28歳      性別: female  

質問:
先生こんにちは。千葉の前歯の悩みの子です(感染根 管治療中にのっています)。今の経過は右上、根の先端に鈍痛が少し残っている(でも 笑えるようになりました!)。左上は少しつっぱりがとれてたまにキーンとした痛みがある、 左の犬歯で物を強く噛むと違和感がある、舌で強く上顎を押すと何となく鈍痛がするといった 感じです。
 今日大学病院に行ってきました。左上の歯根端からまだ2ヶ月なのでレントゲンはとらない 予定でしたが、先生に鈍痛がある言って強引にとってもらいました。経過は1ヶ月後と比べ 、あまり変わりませんが病巣の黒い部分が徐々に小さくなっている、2番の歯の外側の膜が できてきているので良好だとの事。経過はいいと言われても私は全く信用していません(嫌な 患者ですね・・・)。鈍痛があると、また再発か!!と敏感に反応してしまうのです。そこでまた 質問なのですが、

  1. このままどの位様子を見た方がいいのでしょうか?骨ができるには1年位かかるとの事 ですが。。落着いたら河田先生に根管治療をやり直していただいた方がいいのか、それとも 具合が悪くなるまでそのままでいいのでしょうか?やはり根管治療をしていないのは不安です。 根にはガッタパーチャポイントが入っていたそうです。右はとるのが大変でした(薬でとかしな がら時間をかけてとりました)。因みに歯根端をやった先生はアマルガムをはずそうとファイル 等入れると、機具が破折するのでは?と言っていました。
  2. 素人考えですが、根の先端の裏側がとけて、アマルガムが骨に触りキーンと反応してい るのでしょうか?鈍痛は根の裏にも病巣があるからするのでしょうか?(先生は裏には病巣 は先端しかなく全部削りとばしたし、もし裏にもあればもっと病巣も大きく、膿も出るとの事 また1年も触っているのだから治る過程に鈍痛があるのはある程度仕方がないとの事です)。
  3. 仮に根の裏側がだめになっていても河田先生の治療法でまだ歯を救える可能性はある のでしょうか?
  4. 左の犬歯をまきこんでいるのではないかととても心配です。左上2の歯の膜がきちんとで きてきているし、もともと病巣があった時も犬歯の膜はあったので大丈夫と言われましたが、 信じられません(強く噛むと違和感があるし)。左上が落着いたらきちんと補綴物装着を考え ています。
 今日、補綴科の先生に相談してみましたが、前回河田先生が提案してくださった件 でもつくってもらえるそうです(勿論本当は ×ですが)。でもそれはまずは左上がもう少し落着 かないとなので、もう少し時間をおきます。次の左上のレントゲンは2/5(3ヶ月目)の予定で す。補綴科では虫歯の治療をしていて、左下7の虫歯の治療ですが、神経ギリギリのところま で削っている為、神経の層?をつくる薬、仮の詰め物をし、時間をかけて治していくとの事なの で、インレー装着はまだ先になりそうです。それも痛みがなくなり次第なのですが、根に近いし やっぱりまだしみたりします。右側は同じ事になるのはなるのはもう嫌なので右上下の親不知 は2月くらいにでも抜こうかと思っています。でも下はまた虫歯になってる可能性大ですね。。。 また定期的に報告します。よろしくお願い致します。

ご意見・ご感想:
誰も信用できなくて笑う事もできませんでしたが、やっと(100%じゃない けど)笑えるようになりました。ぐすん。。でも具合が悪くなったらまた姫路まで飛んでいきます −!そういえば一番最初の相談は「歯槽膿瘍」に載っていました。

回答  まず隣の犬歯に対する影響ですが、相当あつかましく構えていても案外大丈夫なようです。 それと歯根端切除を行った2番に関しては、或る程度根管内の汚物が封鎖された結果、そこそこ の経過を歩んでいるようです。閉鎖に使用したアマルガムの影響も若干ありそうな気配が見受け られることと、治癒に鋭い切れ味がないところをみると、逆根充の限界を感じます。

 とは言っても、逆根充が脱離しなければ完全治癒は見込めないにしても症状を呈さない程度の 安定は得られる可能性があります。過去に8回行ったといわれる掻爬の経過とは随分違うことを 実感されていると思います。術後の経過がそれなりに良いことは、治療がそれなりに上手く行って いることを表します。根の裏側については心配無用です。掻爬の良し悪しに関係なく、根管閉鎖の 良し悪しだけが予後を決定するからです。

 これからも今の調子で回復するならば、仮の?最終補綴をされても当分は大丈夫でしょう。それか ら後に悪い結果がでたとしても改めて根管治療を行うことが可能だと思います。その際には、アマ ルガム除去を含めて根尖部の掻爬が必須です。器材の損傷は眼中 にありません。

Next

歯根端 切除術 歯根端 切除術 歯根端 切除術 歯根端 切除術 歯根端 切除術 歯根端 切除術 歯根端 切除術