日付、時間:Mon Jun 7 12:36:44 Japan 1999
氏名: ふじさき
所在都道府県:東京
職 業:自由業
年 齢:44歳
性別: male
質問:
今日はふたつほどお伺いしたいのです。現在歯槽膿漏の治療を受けており、
根が半分近く解けてグラついている歯(左下第2小臼歯)があります。この歯に麻酔して
ルートプレーニングをしました。その結果歯茎がかなり後退し歯の動揺も治まって来ました。
ただこの歯が早期接触をするのです。しかも接触時、チクッと接触痛も伴ないます。
歯茎には腫れはありません。面白いのは朝方は何もなく、夕方ごろから接触痛が出て
就寝時には結構それが大きくなるのですが、翌朝には治ってしまっている事です。
医学事典で調べてみると「歯根膜が傷むと、早期接触の時痛みが出る…」とありました。
これは咬合調整だけで治りますか。
またこの歯は歯茎がグンと後退した結果、ブラシを当てると歯茎がチクチク痛むようになりました。
衛生士に聞くと「歯茎は『赤い歯茎』の所まで後退したので、ここは元来柔らかく過敏です。
ですから痛くても仕方ありませんね」と言われました。これはもう治らないのでしょうか。
このふたつです。よろしくお願いいたします。
ご意見・ご感想:
前回 麻酔による動悸の質問をしたものです。お陰様で現在安心して
治療を受けております。その節は有難うございました。
第一の選択として考えられるのが咬合調整でしょうね。咬合調整だけで治るかどうかは
経過をみないと何ともいえません。
夕方頃になると歯が浮いてくるということは、体力を消耗して抵抗力が落ちてくると歯根膜炎
症状が出てくるということです。従って、歯根膜炎を起こすような原因が常に潜んでいると推測
されます。その原因が過剰な咬合圧だけであれば咬合調整だけで治癒するでしょうし、それ以外
に原因があれば根本的な解決にはなりません。
歯肉が退縮して角化歯肉が失われると、刺激に弱い歯肉が歯頚部付近に現れてきます。
ただ、いくら刺激に弱い歯肉であっても炎症がなければ案外痛みを感じることが少ないように
思います。月日の経過と伴に歯肉の状態も改善してくると思いますが、ルートプレーニング
したあとに未だ歯石などの異物が残存している可能性もありますので再度のルートプレーニング
を試みるのも一つの方法です。
先の歯根膜炎と歯肉の炎症が、残存する歯石が原因であるかもしれません。また、おそらく
該当歯は神経を取っていないと思われますので“象牙質知覚過敏”による症状の可能性も
あります。象牙質知覚過敏を抑える薬を塗布するとか、状況によっては抜髄も視野に入れた
対応が必要になるかも知れません。