根の治療がきっちりできていることの方が驚きという現実です。
根の治療

日付、時間:Tue Jan 23 12:53:57 Japan 2001    氏名: kt   
所在都道府県:群馬   職 業:主婦   年 齢:30歳      性別: female  

質問:
1月16日に奥歯のことで質問したものです。予約がや っととれて、今日歯医者に行ってきたら、なんとその歯は既に抜髄してあったのです。それで、 歯医者さんが言うには、「薬がつまってないし、根の治療がまったくしてないし、なんだ こりゃ?」って不思議そうにしていました。
 ドリルみたいなものでしばらくズドドドってやって、白いゴムみたいなものを詰めて終わりでし た。針らしきものでぐりぐりしている最中も、ブツブツおかしいようなことを言ってたので、すごく 恐くなりました。割れる可能性があるから、この歯で食べないように注意されたので、 もっと恐くなって何も食べるがしません。
 この歯は何ヶ月も通うのか心配です。薬がつまってないってどういう状態だったのですか?
神経が無い奥歯は、やっぱり80歳までもたないでしょうか?

回答  “薬がつまってないし、根の治療がまったくしてない”というのは別段 驚く程のことではなく日常茶飯事というか、根の治療がきっちりできていることの方が驚き という現実です。願わくば“根の治療がまったくしてない”ことに驚くのであれば、しっかりした根の 治療(根管治療)が行われることを。今回の一件に関しては、根っこの治療形跡もなく、歯髄壊死 したということかも知れません。

 “割れる可能性があるから”といわれるまでもなく、治療中の歯でモノを噛む人は少ないと思いま す。治療中の“定型語句”ですのであまりこだわる必要はありません。薬が詰まってないというのは、 根管充填がきっちりできていなかったということです。無髄歯の寿命は大ききな巾がある中で平均 30年ですので到底今から50年も保つはずがないという認識が必要です。

 10歳で生えたとして80歳まで70年。10年そこそこで抜髄という大修理を行った歯が50年保つと 思う方があつかましいと思いませんか?
 大切なことはその歯を50年保つような治療を望むよりは、今健全と思われる残りの歯をそのまま 80歳まで保存する努力です。それが達成できるような口腔内環境ですと、例え無髄歯でも生涯機能 する可能性が生まれてきます。

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