日付、時間:Tue Jan 23 15:57:59 Japan 2001
氏名: OTO
所在都道府県:東京
職 業:学生
年 齢:24歳
性別: female
質問:
初めて質問させていただきます.口腔内カンジダについてです.
経緯ですが,私は茶渋が前歯につきやすく歯が全体に黄色っぽくなるので月一回エアフロー
をしていただいます.そのとき歯石も取ってもらえます.以前はブラッシングがおろそかで虫歯が
たくさんできてしまい,奥歯をたくさん治療しました.それで歯ブラシがとどかず,フロスも切れて
しまう奥歯から口臭が出ることがありますが,それは歯間ブラシで三日ほどで改善します.
しかし全体的になんとなく口臭があるような感じがずっとしています.
先月エアフローに歯医者に行ったとき,先生に「なかなか治らない歯肉炎はカンジダが原因
の場合もある」と言われアムホテリシンBシロップを勧められました.そのときはこのホーム
ページを読んでいたのでカンジダに疑問を持ったのと,所持金が少なかったので購入しませんで
した.
ところが今月になって陰部にかゆみがあり婦人科を受診したところ,カンジタ膣炎にかかってい
たことがわかりました.現在治療中です.かなり前からカンジタ膣炎にかかっていたと思います.
それで,カンジタ膣炎であったにもかかわらずオーラルセックスなどで口内のカンジダが増え,
口臭がなかなか治らないのではと思いました.
歯肉炎や口臭だけでなく膣炎の再発防止のためにも,口腔内カンジダをアムホテリシンBシロ
ップで減らせるなら減らした方がよいのではと思うのですが,先生のご意見をお伺いしたく思い
ます.直接歯医者さんに聞きづらいので…。よろしくお願いいたします.
ご意見・ご感想:
このページはとても参考になります.ここで勉強してから歯医者に行くと,
歯医者の治療にも納得いくまで質問できるので感謝しております.
“なかなか治らない歯肉炎”は確かに カンジダ菌が関与するケース
が多いように感じます。
“しつこい口臭”もカンジダ菌が関与している確率は随分高いように思います。90%以上のケース
では、スケーリングにより口臭が改善しますが、どうしても治らないケースにはカンジダ対策を講じて
います。ただし、歯周病の原因がカンジダ菌だという説には同調するものではありません。
新聞でも有名になった アムホテリシンBシロップ ですが、口腔内の
症状に対しては保険適応になっていないので保険外扱いとなっています。試してみる価値は十分
あると思います。
カンジダ症に効く薬としては、“フロリードゲル(持田製薬)”などは保険適応になっています。口臭
対策にアムホテリシンBシロップをというと保険外になりますが、口腔内カンジダ症という診断があ
ればフロリードゲルのような保険適応の薬が処方されます。但し、どちらの薬も扱っている医院が
少なく実際入手するにはかなりの困難を伴います。手っ取り早いのは、大学病院のの口腔外科
のような所でカンジダ症の診断の下に薬を処方していただくのが最善かとは思いますが、それも
結構厄介なので折角あるアムホテリシンBシロップの方が手軽かも知れません。