歯肉の退縮は、歯槽骨が破壊されていたことを意味します。
歯周ポケット内の掃除後

日付、時間:Thu Jan 25 23:08:48 Japan 2001    氏名: Y,R   
所在都道府県:埼玉   職 業:その他   年 齢:32歳      性別: male  

質問:
初めまして。私は、32歳の建築職人の男です。質問なのですが、今、歯槽膿漏の ため、地元の歯科口腔外科の治療をやっている歯科に治療の為に通っています。
 実は、上の左中切歯(1)が、歯槽膿漏でこの前抜きました。その3日後に、歯周治療のために 同じく上の右側切歯(2)の歯周ポケット内の掃除と歯茎部分の一部削除を、行いました。ところ が、次の日消毒の為に行ったところ、歯はグラグラになり、歯茎が殆どなくなっていました。歯は、 横の歯より5ミリ近く下がってしまい、歯自体、根の近くまで丸出しのようになっています。その歯 は、今まではグラグラしていませんでした。医師の話では、ポケットが8から10ぐらいの深さと言っ ていました。私は、納得が行かなくさらに聞いたのですが「骨が小さくなっていた、」と言っていまし た。
 歯槽膿漏になったのは、仕事のストレス、不規則な労働時間、また、疲れなどあったので、それ からきたのかもしれません。憶測になりますが。元々、歯並びも良くないでしたが。自分が悪いこ とは承知でしたが、このような状態では、今後歯周治療が不安です。医師も何か面倒くさいよう な態度で治療します(個人的な意見ですが!)。病院を変えた方が良いのかなと、かんじてます。
質問は、この歯は、もうだめなのでしょうか?また、ダメなら仮に抜いたとして、改めて何か出来る のでしょうか。歯茎が殆ど無いので例えば、インプラントなどは無理でしょうか?
そこの病院ではもう治療するのが、凄く怖いです。今現在、その歯(2)のとこの表側は歯磨きが、 あまり出来ません。裏は何とか磨けます。(微動の電動ハブラシ使用)その治療後、体調が不安 定で、食事があまりできません。仕事にも影響してます。噛み合わせもおかしくなり、右下奥歯 (6−7)と側切歯(治療した歯の下の歯)が,違和感感じています。
 メール内容が不適切で長くなりましたが、何か良きアドバイスを教えてください。本当に辛く悩ん でいます。また、良い病院等あるのでしたら、ぜひ、教えてくだされば幸いです。わがままですが、 宜しく御願いします。失礼します。  埼玉県川越市  R.Y

ご意見・ご感想:
詳しい、内容のHPで、素人の私にも凄く勉強になります。医師と言う職業は 疲れと、ストレスが凄く溜まる仕事ですね。これからも体調には気を付けて頑張って下さい。今後 もHPを楽しみにして閲覧させていただきます。失礼します。

メールアドレス: star-dragon2@mva.biglobe.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  歯肉の退縮は、処置以前にそれだけ歯槽骨が破壊されていたことを意味します。処置後の経過 がどのような結膜になるか分かりませんが、少なくともいえることはすでに抜いた左側中切歯同様 の経過を歩んだであろうことは間違いありません。側切歯にかんしては、歯肉の治癒と伴に動揺も 治まることを期待します。
 歯周疾患の進行状況と知覚過敏の状態によっては抜髄して周囲の歯と連結する必要もあるよう に思います。側切歯の経過如何にかかわらず(抜歯になったとしても)、最終的にはブリッジによる 歯冠補綴が必要だと思います。部位的にインプラントプラントも選択肢に入りますが、抜歯窩の 治癒を待ってから植えるにしても半年以上先になりますし、最終的な補綴は更に半年先、つまり 1年以上先になってしまいます。また、歯槽膿漏による歯槽骨破壊が著しいようですが、骨さえ回復 すればインプラントの植立に必要な骨は確保できると思います。

   すでに激しく進行してしまった歯の治療も大切ですが、まだそれ程進行していない歯を現状の まま保存するためにも継続した治療が必要です。“仕事のストレス、不規則な労働時間、また、 疲れ”は体調の低下を招きますので明らかなマイナス要素です。また年齢的に早すぎる歯槽膿漏 には糖尿病のような抵抗力低下をもたらす疾患が関与している可能性もありますので、そちらの 検査もされた方が良さそうです。
 そうは言っても歯石さえなければ炎症は起こりませんので、今後は徹底した歯石除去を習慣に して口腔内の健康維持に努めてください。

 歯槽膿漏をそこまで徹底して治療してくれるところはそう簡単にあるわけではありませんので、 もうしばらく辛抱して経過と治療方針を見定めた方が良いもではないでしょうか。明海大学の 歯周病科も丁寧に治療してくれるはずですが、何分大学病院は時間がかかりますのでどうし ても敬遠したくなりますね。もしそれが苦痛でなければ、インプラントも積極的に取り入れて いますので大学病院受診も選択肢に入ります。

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