全身麻酔にもわずかなリスクはありますが…
過剰歯の抜歯(フランス)

日付、時間:Thu Jan 25 23:42:27 Japan 2001    氏名: 小倉みどり   
所在都道府県:愛知   職 業:主婦   年 齢:36歳      性別: female  

質問:
フランスに住んでいます。小学校一年生六歳の息子について質問があります。息子 は体が小さいせいか、すべて乳歯ひとつもぬけておらず、六歳臼歯もまだはえていません。虫歯 の治療のため歯医者に行ったところ、パノラマ写真に、上の前歯のちょうどまんなかの歯茎の中に、 普通の子供より一本多い余計な歯がある、といわれました。
 その歯を抜歯しなければならないので、全身麻酔で抜歯し、その際寝ている間に他の虫歯も 治療してはどうかといわれました(息子は治療をこわがっており虫歯も八本あるといわれました)。 フランス語での説明で、言葉も不自由な上、はじめて聞くことなのでとまどっています。まだ、乳歯 が生えている状態で歯茎の中の余計な歯をどうやって抜くのでしょうか?
全身麻酔にも不安があります。
こちらでは、子供の精神的な負担を軽くするために全身麻酔の方がいいと進められました。おい そがしいところ申し訳ありませんが、症例についての説明と、治療の方法をお教え願えたら、と 思います。よろしくお願いいたします。

ご意見・ご感想:
海外に住んでいるので、このようなホームページはとてもありがたいです。

メールアドレス: midori-o@net1.kdd.fr   ホームページURL: http://

回答  アメリカをはじめ先進国では全身麻酔での抜歯が盛んなように 認識しております。それだけ確立された治療方法だということですので、全身麻酔に関する 抵抗は捨てた方が良さそうです。全身麻酔にもわずかなリスクはありますが、小児の埋伏過 剰歯抜歯に際して、暴れまわった子供をなだめたり押さえつけての治療ほど 危険なことはありません

 抜歯の術式といっても周囲の状況により異なりますし、何分フランスですので作法にも違い があるかも知れません。それこそ簡単に済ますには、乳歯を抜歯してそこから歯肉を少し 剥離して抜くかも知れません。乳歯と永久歯の位置関係によっては、歯を残して周囲の歯肉 をある程度大きく切り開いて、歯槽骨の一部を削り取って埋伏過剰歯を抜歯することになる 可能性もあります。
 いずれにしても、“8本のムシ歯”も同時に治そうというくらいですから、抜歯自体にそれ程 大きなプレッシャーを感じない程度の抜歯と思われます。

返信:
さっそくお返事ありがとうございました。
来週、推薦された大病院(歯科医が12人もいます)に行って手術について説明を受けてきます。 その説明をきいてから今後どうしようか検討しようかと思います。海外から、専門医に日本語で 説明を受けることができて本当に嬉しいです。ありがとうございました。

,hr width=50% 返信:
先日手術の説明を受けてきました。担当医は年配の女性で言葉が不自由な私達にも丁寧に何度 も説明してくださり、この先生なら信頼できそう、、、という感想をもちました。
 さて、問題の過剰歯ですが、いろんな角度からレントゲンを取った結果、なんと二本も見つかりまし た。一本は、上の前歯のちょうど真中の歯茎の中。その上に控えている正常な永久歯が、その歯の せいで少し回転して生えようとしているとの説明でした。そして、もう一本は、水平写真をとると、上あ ごの中央に、なんでこんなところに歯があるの??と驚いてしまうような位置にありました。
 また、その他に虫歯がたくさんあるのですが、上の乳歯の一番奥の虫歯がひどく、抜歯するかもし れない、とのことです。一本目の過剰歯と、奥歯の乳歯の虫歯は少しでも早く治療した方が良いとの ことで(先週まで歯茎がはれて膿んでいました。奥歯はあと5年ぐらいはぬけないものなので、そう簡 単に抜歯して欲しくはありません。)、もともと歯医者を怖がっている息子にとっては、歯茎の中の抜 歯は、局所麻酔では無理である、と私たち親も判断し、来週全身麻酔で手術をしてもらうことを決断 しました。過剰歯二本の抜歯と、虫歯八本の治療を一度にやってしまうそうで、1時間半ぐらいの手 術だそうです。先生にとっては簡単な手術だそうで、前日の夜から麻酔のための検査入院をし、翌日 の朝手術をしたら、夕方には帰宅しても良いそうです。
 今回の件で、近所の歯科医から、小児歯科医、口腔外科と、次々に病院をかわり、口腔外科の手 術をしてくださる先生は、とても良い先生だという印象をうけましたが、私たちは、フランスにきて数年 しかたっておらず、病院の評判などの情報がわからないため、本当にそこの病院で言われるままに 手術をしていいものか、という疑問がありました。
 そこで、かかり付けの小児科医師に相談し、その先生が紹介してくださった矯正歯科に相談にいき ました。こちらでは、レントゲン写真を患者本人に簡単に貸してくれ、それを持って他の医者のところ に相談に行く、というのは、ごく当たり前のようにおこなわれているので、いろいろな人の意見を聞く ことができます。その結果、診断結果は妥当であるということと、病院の評判もよく、担当の先生も 大変腕が良い、、という話しを、いろいろな人から聞くことができ、安心して手術に望むことができそう です。
 明日、麻酔医と面会し、説明をきいてきます。全身麻酔で、過剰歯二本の抜歯と虫歯の治療ですが、 過剰歯の位置によって、もしかしたら、最悪の場合、全部で5本抜歯されるおそれがあります。 申し訳ありませんが、手術前後の一般的な注意事項があれば是非お教えください。よろしくお願いし ます。

回答:
 過剰歯やムシ歯が存在すること。年齢的なことを考慮して、全て妥当な選択だと思います。心配して も始まりませんが「過剰歯の位置によっては永久歯の歯胚を傷つけなければ良いが」と願うだけです。  処置そのものはそれ程高度なものではありませんので過度な心配は無用です。術後数日、食事に 困るかもしれませんので、流動性の栄養食品を用意しておくくらいでしょうね。

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