日付、時間：Tue Feb 6 10:37:44 Japan 2001 　　 氏名： 前歯の悩み　　　
所在都道府県：東京　　 職　業：その他 　 年　齢：28歳　　　 　 性別：　female　　

質問：
こんにちは（全回1/30に質問しています）今回、舌癌に ついて質問させてください。 今、11月中旬に抜歯した左下親不知の隣７番の虫歯治療をまだやっています。神経ぎりぎり まで削った為（歯の後ろを縦にまっすぐに切ってある状態）、中に薬を入れてとがったところに 仮の詰め物で丸くして状態をみています。
　12月中旬からこの治療をしていて、仮止めのところが何度やり直しても、左の舌の側面にあ たっているのか荒れていました（その時は体調を崩したりで舌全体が白くて痛かったです）。 舌があたって痛いと親に言ったら「舌癌になるから、早く神経抜いてかぶせてもらいなさい！」 と言われ急に恐ろしくなったので、昨日大学病院に行った時に無理をゆって丸く削ってもらい 歯の後ろの水平部分にも仮の詰め物をつけてもらいました。前よりは大分楽になりました。
　ちょうど口腔外科の先生にもきてもらったので、舌を見てもらいましたが大丈夫ですとの事でし た（結局虫歯の治療で時間がかかり、手術３ヶ月後のレントゲンがとれなかったです）。 仮止めは何箇月くらい様子を見てまだ痛かったら抜髄した方がいいのでしょうか？
このまま何箇月も仮止めで舌は大丈夫なのでしょうか？
今の症状はたまに歯の一番下、根近くがじーんと痛みます。ズキズキはしません。舌癌とはで きる時にはすぐにできてしまうものなのですか？
またどうゆう症状なのですか？
口腔癌は若い人にも多いと聞いた事がありますが、舌癌も年齢に関係ないですか？
体調悪く先日右下親不知を抜歯できなかったので右下７番の虫歯治療も考えるととても不安です。 よろしくお願いいたします

　「癌なんてそう簡単にできるものではないので過剰な心配は無用」というのが結論ですが、癌発生 のメカニズムを簡単に説明します。

　癌は３つの突然変異が重なった時（所）に発生すると言われています。
細胞の（色々な）突然変異は、体中のあちらこちらで起こっています。しかしそのほとんどが生体 にとって異物と認識され、免疫細胞に破壊されています。ところが、体力の抵抗力が低下した時や 各種疾患により抵抗力が低下した部位では変異細胞が生き残ってしまいます。一度癌が発生した 場合には若年者程進行が早いといわれていますが、反対に若年者程抵抗力が強いので発生頻度 は低いはずです。それと３種類の変異細胞の蓄積ですので、遺伝的に親から変異細胞を受け継い だ場合や経年的にも３種類が揃う確率が高くなります。

　常に外傷があって炎症が存在する場合には、組織抵抗力が低下しますので発生頻度は高くなる はずです。それがどの程度か…慢性的に根尖病巣や歯周疾患を皆様お持ちのようですが、それで も口腔癌発生となると各県で毎年数十人単位？だと思います。
　その数十人に該当するかどうかまでは言及できませんが、交通事故よりかなり低い頻度だという ことで納得してもらうしかないでしょうね。