日付、時間:Tue Feb 6 16:48:20 Japan 2001
氏名: YS
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:35歳
性別: male
質問:
前回(1/25)に歯根嚢胞の件について質問させていただいた
者です。さて、その後某大学病院にて診察していただいたところ、次のようになりました。
1)患部は8割〜9割方、歯根嚢胞であると思われる。
2)診断を確定させるために生検を行い、その場で通常の嚢胞であれば 同時に切除をおこなう。
3)左下顎の神経は一生麻痺する(嚢胞が左下顎の神経・血管に接している可能性がある)。
言葉で書けば非常に簡単ですが、ここまでに至るには相当もめました。まず、大学病院側は
1)10日間の入院による、全身麻酔手術(開業医の先生は意外な様子でした)
2)手術の時期については、こちらの都合が良い時で結構。 (そのかわり、大きくなっても知りま
せん)とのことでした。
私も急に入院・全身麻酔手術といわれ気が動転していたかもしれませんが、その場では決めら
れず生検をお願いしました。その後、開業医の先生と相談した結果
1)患部は、ほぼ嚢胞と思われるので生検を前もってする必要はないのでは→もともと大学病院の
方も生検をするとはいっていなかった。となったので、再び大学病院に説明したところ
1)うちには、うちのやり方があり、生検をするということで、暫く平行線のだったのですが結局冒頭
の通りとなりました。そもそも、素朴な疑問なのですが
1)私の症状は嚢胞と考えていいのでしょうか?
2)必ず入院して、全身麻酔で手術をしなければならないものだったのでしょうか?
3)左下顎の神経麻痺は、確定なのでしょうか?→ちなみに開業医の先生(主治医)は神経が仮に
傷ついても、元に戻ると言ってます。
4)私はこの大学病院でこのまま、手術を受けたほうが良いのでしょうか?→主治医の先生がおっし
ゃるには、そもそも嚢胞が大きく、万が一、神経や血管を 傷つけたら大変だということで大学病院
での切除を薦めたということです。
これは、私個人の感覚ですが、大学病院から手術する前から神経麻痺を了解しないと 手術しな
いというのは、何か違うと思うのですが如何でしょうか?
追伸:場合によっては河田先生に、一度診察して頂くことも考えています。
メールアドレス: yoshi007@cablenet.ne.jp
ホームページURL: http://
“石橋を叩けば”上記の結果になります。万が一のことをほとんど全て考慮した対応だと思います。
何処の大学で治療したとしてもほぼ同様の結果になるような気がします。
極端に言えば歯根嚢胞以外に考えられない状況だけれども、生検だけは行っていないと大学病院
としては大きな手落ちとなります。その結果万が一、癌やその他の腫瘍だった場合(顎骨離断の話ま
ではなかったようですが…)、万全の体制で臨めるように全身麻酔で行った方が無難→そうなると術
前・術後の全身管理を含めて10日程度の入院が必要となります。
また腫瘍性の場合は嚢胞と違って大きく顎骨ごと切除しなくてはならないので、(その場合は)必ず
麻痺が残ることが想定されます。そうなると麻痺を承諾しないと手術できないことにもなります。
全てが“万が一嚢胞以外のものであったならば”という前提の下です。反対に予想通り嚢胞であった
ならば、外来で局所麻酔下での手術も可能ですし、神経を少々傷つけたくらいでは麻痺しないか麻痺
したとしても数年で回復するものと思われます。
術前の生検を拒否したことで、話が余計ややこしくなったみたいに受け取れます。大学の立場に
ついての説明と理解が不十分だったようですね。術前の生検を承諾し、結果を踏まえたうえでもう
一度話しあわれてみてはいかがでしょうか。