日付、時間:Thu Feb 8 0:15:01 Japan 2001
氏名: MS
所在都道府県:山口
職 業:その他
年 齢:52歳
性別: female
何時脱離したのか不明ですが、少なくとも9か月前には異常なし! |
ご意見・ご感想:
とても勉強になります。
メールアドレス: takamaru@chive.ocn.ne.jp
ホームページURL: http://
抜いた歯はあきらめるとして、その後始末に健全な臨在歯を利用してブリッジにすることに
なります。その場合最も注意しなくてはならないことは、“ブリッジは何時
か必ず脱離する”という認識を持ち合わせることです。特に歯周疾患が進行して歯が動
揺している場合はなおさらですが、動揺している方の歯は比較的脱離しません。しっかりして
いる歯が動揺に対して常に抵抗していますので、セメントは徐々に破壊されて比較的早期に
脱離してしまいます。
それでももう一方がくっついているのでブリッジ全体が脱離するまでに若干の時間差が生じて
しまいます。その時間差に比例して、先に脱離した歯の中では急激にムシ歯が進行してしまい
ます。その結果、ブリッジ全体が脱離した時にはすでに使い物にならない状態で、泣く泣く抜歯
という悲劇が起こってしまいます。
ブリッジにちょっとした異常(歯肉が腫れた・臭い・持ち上がる・動揺しだしたなど)があれば
すぐに診査して確認する必要があります。それらを効率良く実施するためにも、歯周疾患の進行
を抑制するためにも定期的な歯石除去が重要となります。
インプラントについては、抜歯後最低でも半年。できれば1年近く骨回復を待つ必要があります。
インプラントは必ず成功するものではない(他の治療だって…)ことを十分ご理解の上、費用面の
障害がクリアできればベストな選択になり得るものだと認識しております。
返信:
お忙しい中、迅速な回答をありがとうございます。本当に感謝いたします。今さらながら、もう少し
早く先生のホームページに出会えていたらと、悔やまれます。
山口には転勤できています。もし、ご紹介していただける医院をご存知でしたら、教えていただ
きたいです。やはり、大学病院でしょうか?
それから、ブッリジにする場合、神経はそのままでするのと、そうでないのとではどう違うのでしょ
うか?宜しくお願い致します。
回答:
有髄歯のブリッジは、支台歯の植立方向によっては製作不能な場合
があります。また製作したとしても装着直後から歯髄炎状態で滲みることもあり、早々に抜髄に追い
込まれるケースがあります。また形成量に制限があるために脱離し易いことも難点です。
それらをクリアできたブリッジに関しては存在価値が大きいと思います。従って、上記のリスクを全て
製作したドクターに押し付けるのではなく、失敗の責任は共有という発想があれば重要な選択肢に
なります。現状の医療は、患者さんにそれらの知識がないために“お任せ”→責任はドクターという図
式ですので、目先の失敗が少ない方法を選択する傾向にあるように思います。インターネットの普及
により、知識と情報が豊富となってリスクが共有できる時代を熱望しています。
返信:
今晩は!
またまた、ご回答をいただけて、恐縮です。
まさに先生のおっしゃるとうりで、治療の段階で、我々患者にも選択させてもらえれば、それがもし、
だめだった時でも納得できますし、その後、気をつけていかなければいけないことも把握できるので
すが、現実はなかなか・・・・・モット、気楽に質問できればと思います。
しかし、私の場合、先生のホームページを拝見するまで、知らない事が多すぎました。何度も申し上
げますが、ほんとに勉強になります。ありがとうございました。