抜歯してもその改善はおろか今後の傾斜も阻止することはない。
舌側転位の前歯

日付、時間:Tue Feb 13 20:00:52 Japan 2001    氏名: M.S   
所在都道府県:三重   職 業:会社員   年 齢:28歳      性別: female  

質問:
1/17に、左下親知らずを抜きました。全く痛みはなかったのですが、完全に歯茎に 埋まって、横向きに生えていて、奥歯を圧迫していました。そのため、右の1の歯が、内側に入 ってしまい、舌と摩擦するので、舌がへこんでいます。とても気になりますが、大丈夫でしょうか?
矯正の他に、方法はありますか?
 親知らずは、ほとんどが骨の中に入っていて、骨をだいぶ削ったようです。歯軋りのクセがあ りますが、負担がかかっているでしょうか?
 抜歯から、1月たとうとしていますが、まだ、違和感があります。こんなに大変な思いをしてまで、 抜いたかいは、あるのでしょうか?

ご意見・ご感想:
このHPに出会えて、よかったです。

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回答  “親知らずは、ほとんどが骨の中に入っていて”というところが実際どの程度だったかという のがポイントかも知れません。一見歯肉に埋まっていたことは間違いないと思いますが、 “完全に埋まっているように見えても露出したのも同然”というケースもあります。

 さて、もし仮に完全に埋まっていたとします。症状もなかったわけですから、前歯の舌側転位 のために抜いたとすれば「お疲れさん!」ということになります。親知らずの有無に係わらず、 歯に近心移動傾向(後ろの歯が前に移動する傾向)舌側転位していたはずですし、抜歯しても その改善はおろか今後の傾斜も阻止することはないからです。
 目先の損得勘定は成立しませんが、親知らずがある限り何かことがあれば親知らずに疑い がかかり正確な診断や治療ができない可能性や、いくら痛くてもその内治ることを考えれば それ程後悔するものでもないと思います。

 舌側転位した前歯ですが、@そのまま放置 A抜歯 という選択になります。 矯正といっても、健全な第一小臼歯(歯槽膿漏に強い)を抜歯することになると思いますので、 歯槽膿漏に弱い前歯を残すメリットは何もないように思います。
 前歯を抜いても、2〜3年もすれば隙間は閉鎖します。その間の審美性が一番問題ですが、 矯正期間中の審美性にも問題がありますので何処で納得するかでしょうね。

返信:
回答ありがとうございました。
親知らずの有無に係わらず、近心移動傾向だけで、こんなに、歯並びがわるくなるでしょうか。 左側の歯列は、少しいがんでいますが、右側は、わりときれいです。
 前歯は、しばらく考えてみますが、歯ブラシが届かないので、汚れが目立ってきました。 以前は、綿棒などにクリ−ムをつけて、こすっていましたが、舌側に押すようなかたちになるので、 やめておいたほうがよいでしょうか?

回答:
 “舌側に押すようなかたちになる”コトとは無関係に清掃には十分配慮しなくてはいけないでしょう 。“舌側に傾斜してダメになる”可能性より、清掃不良で歯周疾患・ムシ歯が進行して周囲の歯を 巻き添えにしまうリスクの方が高いと思います。

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