咬合関係の狂いが顎関節症症状の原因であることは多い。
顎位の変化

日付、時間:Wed Feb 14 19:19:27 Japan 2001    氏名: なな   
所在都道府県:東京   職 業:主婦   年 齢:28歳      性別: female  

質問:
3年ほど前に歯科矯正をしましたがそれ以来、頭痛持ちとなり顎が諤々鳴るように なりました。処置を行った矯正歯科で症状を伝えましたが、なんの問題もないと言われ、他の 大学病院の口腔外科にも行きましたが、歯軋り止めのマウスピースを作っただけで、改善もなく、 以前変わりなく頭痛と顎の痛みが続いています。
 2.3カ月前に通った近所の町の歯医者さんで、初めて「歯並びの噛み合せは成功しているのだが、 顎の全体的なバランスが合ってないのでは?(下顎が少し出気味です)」と言われました。「本格的 に治すには下顎を短く削らないといけないのでは?」とも言われました。そして「専門医ではないの で詳しくは判りません」と言われたのです・・・・。
 ほんと苦しい毎日を送ってます、たまに呼吸が苦しくなることもあり頭が割れそうです。今後どの ようにすればいいのか、教えてもらえませんでしょうか??切実に悩んでおります。宜しくお願いし ます。

メールアドレス: nao.nao@athena.ocn.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  咬合関係の狂いが顎関節症症状の原因であることは多いと思います。しかし、どのような咬合 関係にしてやれば症状が改善するかがハッキリしていません。高齢者で大量の歯牙喪失による 大狂いは、アバウトに元通り近辺に咬合再構成すれば改善するケースもありますが、わずかな 狂いで生じた症状は厳密に再構成しないとかえって症状を悪化させてしまうことが多いように 認識しています。

 下手にいじるよりは、自然に馴染んでくるのを期待した方が得策ということもあります。微妙な 咬合再構成を手がけられている先生を捜し当てて治療するか、あせらずゆっくり経過を見守るかの 選択になります。

返信:
すばやい回答ありがとうございました。
そして、質問があるのですが、今後自然に馴染んでくる事はありますでしょうか??
矯正から丸4年経過しますが、痛みに慣れたくらいで症状の変化は自分ではわかりません。 その上顔が歪んできているような気もしてます。女性なので心配です。(自然に馴染むというのは 顎の付け根が自然に削れて・・・という事なんでしょうか??)
そちらで診ていただくことはできませんか?宜しくお願いいたします。

回答:
 種々の症状は、関節窩内における関節頭の位置が不適切なために起こったと考えられます。 関節頭の位置は、歯牙によって支えられた咬合関係によって規定されています。したがって、 咬合関係を適切な状態に誘導するのが最も望ましい方法ではありますが、現実の問題 としてかなり不可能に近い治療方法といわざるを得ません。
 一方不適切な位置に誘導された関節頭は、自らの形態を変化させる(リモデリング)ことにより 適切な位置に復元しようとする力があります。その自然の回復力に頼った方が得策な場合が多い という認識です。顔の歪については、顎位の異常範囲(せいぜい1mm程度)ですので“気にしすぎ” の範疇ではないでしょうか。
 私の場合、顎関節症の治療は10年程前から行っておりませんので実際の治療はできません。

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