日付、時間:Thu Feb 22 0:08:43 Japan 2001
氏名: M.M
所在都道府県:鳥取
職 業:主婦
年 齢:27歳
性別: male
質問:
平成9年に前歯4〜4をさし歯にする治療を始めました。子供の頃の事故が原因で2
は両方さし歯で、他の歯は何も問題はありませんでしたが、変色、歯並びが気になり先生と相談
して前歯6本すべてさし歯に変えました。
治療は10年の6月に完了したのですが、左2の歯茎から膿が出はじめ(治療中に抜歯した)、
10月ごろには眉間が痛くなり、とうとう顔面の左半分に激痛がはしり耳鼻科にかけこみました。
診断は副鼻腔炎、それも片側だけとのこと、半分だけの炎症は怖いことがあると言われ、CT、
副鼻腔に穴をあけて薬を入れたりする検査も行いました。結果、鼻の奥と副鼻腔、目の辺りに
炎症があるとのこと、今のところは大丈夫だけれども、中年になったら注意して!と言われまし
た。以来今日まで、定期的に起こる痛み鼻ズマリと戦っています。
現在も、左765治療中ということもありますが、目の奥が痛くて苦しんでいます。7は抜歯の
予定ですが、麻酔に敏感に反応してしまい、心臓がドキドキして意識が遠くなってそのまま内科
へということもありました。噛合わせにも問題があり、顔がゆがみ下に引っ張られたようになって
きて、それが年々ひどくなってきています。
ここで質問ですが、アナフィラキシーショックというのを聞きましたがそれについて詳しく教えてく
ださい。また、歯と副鼻腔炎の関係、歯周病が与える心臓、子宮への影響(歯が悪くなってから、
常にドキドキするようになりました。原因不明の不妊症で治療しています。)やはり、私は女です
し顔のことが気になります。上顎洞の癌がものすごく心配で痛むたび、ウジウジと悩んでしまいま
す。これから、どういう治療をしていったらいいでしょうか?教えてください。
メールアドレス: PUKUPUKU78@aol.com
ホームページURL: http://
アナフィラキシーショックは アレルギー性疾患のなかで、T型に
属する即時型反応です。IgEと呼ばれる抗体によって引き起こされる組織傷害で、短時間に激しい
症状が起こり、アナフィラキシー(anaphylaxis)反応と呼ばれています。“anaphylaxis”とは、本来
「無防御状態」という意味で、その症状が全身的に起こるショック症状をアナフィラキシーショック
といい、時には致命的な症状を呈することから恐れられています。一般にアレルギーと言えば、
このT型アレルギーを指します。
ペニシリンショックに代表されるように、数分から数十分以内に循環不全や咽頭浮腫・気管支痙攣
による気管狭窄により、死に至る程の激烈な全身反応を起こします。
副鼻腔(上顎洞)と上顎臼歯部根尖とは解剖学的にかなり接近していますので、副鼻腔に起こる
炎症の多くが、不適切な根管治療による炎症の波及が原因の多くを占めているものと思われます
(歯性上顎洞炎)。
癌は3つの突然変異が重なった時(所)に発生すると言われています。
細胞の(色々な)突然変異は、体中のあちらこちらで起こっています。しかしそのほとんどが生体
にとって異物と認識され、免疫細胞に破壊されています。ところが、体力の抵抗力が低下した時や
各種疾患により抵抗力が低下した部位では変異細胞が生き残ってしまいます。一度癌が発生した
場合には若年者程進行が早いといわれていますが、反対に若年者程抵抗力が強いので発生頻度
は低いはずです。それと3種類の変異細胞の蓄積ですので、遺伝的に親から変異細胞を受け継い
だ場合や経年的にも3種類が揃う確率が高くなります。
炎症に限らず、慢性的な刺激により組織抵抗力の弱くなった場所では、正常組織より発生頻度は
高くなりますので当然治療可能なところは癌発生リスク以前に治療しておくべきです。
歯周病と心臓や子宮との因果関係については、「無理やり結びつければ何でも結びつく」程度の
認識です。そんな心配よりは、歯牙喪失の第一要因である歯槽膿漏のコントロールを実践すべき
です。