日付、時間:Thu Feb 22 11:25:12 Japan 2001
氏名: N.K
所在都道府県:千葉
職 業:会社員
年 齢:33歳
性別: female
質問:
2/6に矯正の後戻りによる噛み合わせの不具合について
質問した者です。さっそくのご回答、大変ありがとうございました。
質問の補足なのですが、噛み合わせの研究をされている先生の「プラスチックを歯に被せて噛み
合わせを調節する」というのは、たぶん、奥歯一つ一つに透明なプラスチックを被せて高くして、前
歯の当たりを軽減するということだと思います。以前、酒田市の医師が、子供の奥歯にできた小さ
な虫歯は削らずに、消毒して透明なプラスチックを被せるという治療をしているという記事を読みま
したので、そのような方法だと思うのですが。その方法で、虫歯ができやすくなったりするのでしょ
うか?
また、治療はすべて自費で、最初に歯の型を3回取り(この料金は、5000円程でした)次回に
先生が具体的な治療方法と料金を説明すると言われたのですが、その診察費が15,000円ぐら
いかかるということです。噛み合わせの治療で自費と言うのは妥当なのでしょうか?
歯科衛生士をしている知人に相談したところ、噛み合わせの治療の保険の点数はとても低いの
で、すごく研究している先生ならば自費にするかもしれないということなのですが。
また、矯正のリスクというのは、やはり歯の根が短くなるということでしょうか?
自費で噛み合わせの治療をされている先生が、あんまり噛み合わせがずれているようであれば、
審美的な意味でも再矯正を考えた方がいいかもしれないということをおっしゃっていたので。以前、
東京医科歯科大の矯正科で診察して頂いた時は、まだ後戻りがそれ程ひどくない状態でしたので、
(上下左右1番が数ミリ飛び出していて、他の歯はそれ程動いていない状態でした)「これぐらいの
後戻りでしたら、再矯正しなくても」という答でしたが、今の状態でしたら、また違ってくるのかなと
思いまして。
たびたびの質問で申し訳ございません。よろしくお願い致します。
自然に任せていても何らかの障害は発生します。治療目的で何か手を加えても、何らかの障害
は当然起こりうるものと考えております。ただ、目的とする治療が満足の得られる結果となった場合
には無視できる障害も、治療目的が達成されず障害だけが残った場合に問題が生じます。
その意味で、シーラント?のような処置を行って、顎関節症症状が改善されたとすれば何ら問題に
なるようなムシ歯発生(補助)要因程度のリスクはあるでしょう。かみ合わせの治療は、まだまだ成熟
した治療とは思えませんので、本格的に取り組めば一般的な常識では計りきれない価値(コスト)が
必要であることは想像できます。私のように“昔とったきねずか”みたいな知識で、当たれば儲けモノ
みたいな治療ですと“無料・もしくは気持ちだけ”で済ますこともありますが、結果が出れば金額の
多少にかかわらず安いものだと思います。
問題は結果がでるかどうかでしょうね。その予測については、全く見当がつかない状況です。最終
着地地点が定まっていない顎関節症の治療を、非常に手間・暇・お金のかかる矯正的手法で挑戦
することに、個人的な疑問をもっています。「絶対ダメ」とか「無駄」と言い切れる程の知識もないので
、可能性を否定するような助言もできません。ちなみに“矯正のリスク”とは、歯根が短くなるというよう
な次元ではありません。短くなるような事実も実際に存在しますが、頻度的にはそれ程大きなもの
でもないと思います。仮に運悪く歯根吸収したとしても、初期の目的が達成されたとすれば納得の
できる現象ではないでしょうか。
大掛かりな矯正的手法の前に、シーラントを利用した治療で回復の可能性があるとすれば、ムシ歯
発生のリスクは無視して治療を続行すべきだと思います。