日付、時間:Thu Feb 22 14:39:31 Japan 2001
氏名: K.O
所在都道府県:埼玉
職 業:会社員
年 齢:23歳
性別: male
質問:
こんにちは、23歳の会社員です。治療終了した2つの歯について、転院して抜髄した
ほうがいいのか、それともこのまま様子を見たほうがいいのか悩んでいます。
一つ目は下第二大臼歯です。この歯はもともと虫歯が酷く、ぽっかりと大穴を開けていた状態で
した。削って仮詰めという最初の治療が終わり、5日目までは問題無かったのですが、6日目から
歯が疼きだし、強く噛むと鈍い痛みを感じるようになりました。7日目に歯医者に通院して仮の被せ
物を取り、銀のインレーを詰めて貰いました。詰める時の消毒が激痛で、顎全体にビリビリと痛みが
伝染するほどでした。治療が終わって銀のインレーにしてからは冷たい水でズキンとしみて、熱いも
のでジーンと10分くらい痺れるようになりました。それから、甘いものを食べてもしみるようになりま
した。何もしていない時でも痛みとまではいかないまでも時々疼くようになりました。
一月半経った現在では、冷たいものは相変わらずしみますがインレーを詰めた直後と比べると大
分しみなくなりました。お湯はジーンとはするものの、痺れは持続しないようになりました。甘いもの
は殆どしみなくなりました。こんな感じで良くなってきてはいるのですが、時々疼くのが残っているの
です。深い虫歯の治療後に疼きが残ることがあるのは正常なのか、神経が回復不能な炎
症を起こしているのか、虫歯の削り残しがあるのかわかりません。日常生活に支障があるほど痛い
わけではないのですが、疼きでストレスが溜まるので、回復しないようだと抜髄を考えてしまいます。
もう一つの歯は上第一大臼歯です。この歯は自覚するほど痛みは無かったのですが、歯医者さん
によると2次カリエスで深い虫歯のようだったので麻酔を一本して削りました。治療が終わって仮の
詰め物をした日の夜、ズキズキと痛むようになりました。翌朝起きてもズキズキ痛んでいました。その
日から痛みの治まる3日後まで毎日痛みと痛まない状態を繰り返していました。一週間後、仮の被
せ物を取って銀のインレーを詰めました。この時は一つめの歯ほど痛みはありませんでしたが、消毒
でチクチクとした焼けるような痛みがありました。治療直後から冷たい水でしみ、お湯でジーンと痺れ
るようになりました。それから、噛むとなんとなく浮いているような違和感がありました。3週間ほど経
った現在、浮いているような感じは無くなったししみるのも回復してきましたが、この歯も時々疼くの
が残ってしまいました。それに、歯の周辺の歯茎が腫れぼったいのです。何もしていなくても痛いほ
ど酷くはないのですが、常に違和感があります。鏡を見て確かめると、歯の生え際近くが若干腫れて
いました。指押したりするとムズムズした痛みがあります。歯医者さんに相談した所、様子を見ましょ
うといい次の歯の治療の話をされました。このままでは疼きが残る歯があちらこちらにできそうで不
安です。
この2つの歯について、現在はどんな状態なのか教えて頂けないでしょうか。また、2つ目の歯茎の
痛みは治療した歯と関係がありそうなのかも併せて宜しくお願いします。
ご意見・ご感想:
河田歯科さんのページを見て歯医者通いを始めた一人です。歯における意識
改革として素晴らしいページだと思います。これからも頑張ってください。応援しています。
メールアドレス: kazuy@jcom.home.ne.jp
ホームページURL: http://
ムシ歯の治療後に滲みたり痛みがでることは日常茶飯事であり、この件について歯科医に
対する不信をもつことは禁物です。
歯の神経を取ると色々と問題が生じますので、できることなら神経は取らない方が良い・取りたく
ないというのが歯科医の共通した見解であり願いでもあります。一方歯の神経は限られた空間に
通うわずかな血流によって生命を維持しており、非常にひ弱である反面けなげな臓器だと思います。
迫り来るムシ歯に対して懸命に防御するかたわら何とか生き延びようと最後の最後まで生命を維
持しようと努力しています。“痛み=歯髄の炎症”という解釈ですが、完全にムシ歯が歯髄に到達し
たのちも当分の間炎症を起こすことなく防御しつづけています。
深いムシ歯があるけれども痛みがないというムシ歯を治療して、削ってみれば簡単に歯髄に穴が
開いたというのも日常茶飯事です。患者さんからすれば、痛みのないムシ歯を治療して神経を抜か
れたという表現になります。
今回の場合、直接神経に到達はしなかったが一歩手前という状況だったと思います。その時点で、
もし仮に歯科医が“身の安全”を考えるならば即刻抜髄です。抜歯や根管治療に対する歯科医の
熱意には大きな疑問を感じていますが、こと末期のムシ歯に対する歯科医の姿勢は賞賛すべき熱意
を感じます。歯髄を懸命に生かす努力(各種薬剤塗布など)をする一方で、ムダかも知れない補綴物
を装着して歯髄の炎症が起こらないように・または一旦起こった炎症が治まるよう最大の努力を計って
居ます。
そのような事情ですので、もうしばらく歯髄の鎮静を辛抱強くまって、いよいよダメと判断した時点で
潔く抜髄を選択して下さい。
返信:
こんにちは、2/22に質問をさせて頂いた者です。 疼きが残ることがあるのは日常茶飯事とのことで
すので安心しました。 もう少し我慢してみることにします。親切丁寧にありがとうございました。