日付、時間:Wed Jun 16 15:44:17 Japan 1999
氏名:
所在都道府県:愛媛
職 業:会社員
年 齢:22歳
性別: female
質問:
はじめまして。質問なのですが、治療して銀歯を詰めた歯も虫歯になることがあるの
でしょうか。銀歯との間に隙間ができています。それと、銀歯の歯がしみるところも
あるんです。でも歯医者でレントゲンをとって見てもらっても「虫歯なし」って言われました。
でもときどき痛いし、しみるんです。
あと、奥歯を最近治療して銀歯にしましたが、それからかみ合わせが悪いのか、ほほの内側を
よくかんでしまいます。今も腫れています。それも言ったら尖っているところをすこし削ってくれま
したが、「ほほと歯の間が狭いのでどうしても噛みやすい。個人差があるので仕方ない。
どうしてもというならあとは歯を抜いての治療になる。」と言われました。
それと、前歯が差し歯なのですが、最近臭くて、歯茎の色が悪くなってきました。新しいのに変え ないといけないんでしょうか。もう5年くらいたつので・・・。 今までもずいぶんいろいろ歯医者を変えて行ったのですが、いい歯医者さんに恵まれません。 愛媛でいいところご存じですか?いろいろ長々とすみません。今までとっても聞きたかったの ですが、歯医者さんってあまり説明してくれないし、話さないので聞けなかったので・・・。
ご意見・ご感想:
とっても勉強になりました。今まで疑問に思っても聞けなかったことがた
くさんあり、わかりやすく説明してくれているので歯のことを詳しく知らなくてもわかりました。
行けるものなら、先生のところへ是非治療に行きたいです。
一度修理したものが永遠に機能すると思っている人はいないと思いますが、こと歯科治療
に関しては、願望も含めて永遠に大丈夫と錯覚されている風潮を痛切に感じています。
「治療して銀歯を詰めた歯も虫歯になること」を二次カリエスといいます。放置しておくと
半年とか1年で歯髄炎を起こすようなムシ歯を治療すれば5年とか10年進行を遅らせること
が可能です。しかし、5年もすると(今の材質ですと約10年)詰めたモノと歯の隙間に新たな
ムシ歯が生じてきます。本来なら、その時期に再治療を行うべきなのですが、ご質問の状態ですと
それを通りすぎてムシ歯が歯髄に達しているものと思われます。“レントゲンをとって見てもらっても
「虫歯なし」”はちょっと考え物ですね。“銀歯との間に隙間ができています。”とのことですので
二次カリエスは明らかです。おまけに“銀歯の歯がしみるところもある”ですから歯髄炎間違い
なし!! 処置は“抜髄”です。
「頬を咬む」件に関しましては、被せた(詰めた)モノと噛み合う歯の咬合関係の不都合でしょうね。
これは非常に微妙なことなので、あながち歯医者が悪いとは言えないことですし、的確な調整
マニュアルもありませんので、実際のところちょっと調整しては様子をみるしか方法はないのですが、
調整→或いは補綴物の作りなおしで解決するはずです。抜いて新しい補綴物を入れても
またまた同じ目に合う可能性もあります。「歯を抜いての治療になる。」はほとほと万策尽きて
引導を渡した時の表現です。
「最近臭くて、歯茎の色が悪くなってきました。」に関しましては該当部分の何れかに二次カリエス
もしくは脱離があるものと思われます。レントゲン診査のうえ再治療が必要です。歯槽膿漏・
歯根破折(年齢的にあまり考えられませんが…)の可能性などもあります。
「いい歯医者さん」は分かりません。大学病院が無難な選択ではあります。ちなみに、愛媛大学の
長畠教授は、岡山大学時代の先輩ですので事情を話せば融通が効くかもしれません。
返信:
とてもご丁寧なお返事ありがとうございました。
お忙しいかな・・。と思いつつメール出したのですが、すぐにお返事がもらえてとてもうれしかったです。
内容読んで、とってもびっくりしました。そんな〜。って・・・。びびってます。
しっかり歯医者いこうと決心つきました。
でも、なんで「虫歯なし」って言われたんでしょう。今回はそこじゃないことろに行きます。
ずっと「?」と思いながら「歯医者さんがそういったんだし」と、放って置いたのですが、
このメールを頂かなかったらこれから先もこのままでした。
正直、今はその歯は痛くなくて、先生のHPを見て、痛くないのがもっと怖くなりました。
また疑問があったらメールさせて頂きたいです。なんかあったらHP見させてもらって勉強します。
どうもありがとうございました。早速いってきます。