神経のない歯も、根尖病巣や歯周疾患による炎症で“滲みる”という感覚があります。
無髄歯が滲みる

日付、時間:Wed Mar 14 21:20:01 Japan 2001    氏名: YM   
所在都道府県:佐賀   職 業:会社員   年 齢:29歳      性別: female  

質問:
4・5日前から、上の前歯の1本の根元というか歯茎のあたりが痛くて、よく見ると歯茎が ぷくっと腫れているようでした。ちょうど隣の歯を治療中だったので、診てもらった所、虫歯でもない し様子をみましょうと言われました。
 熱いものや冷たいものに反応して痛くなっていました。そして、痛みがなくなるのをまっていたら今 度は右側の上の歯が、痛くなりこの歯も歯というより歯茎か歯の根元がずきずきとうずくように痛み ます。歯茎は腫れているようにも見えます。この歯は、1年程前に治療して、神経を抜いている のに痛むのです。熱いものに反応するようです。噛むとますます痛みが増します。関係ないと思いま すが、歯が痛くなるころに高熱がでて風邪と診断されましたが、風邪の症状はまったくなく熱もすぐに さがりました。どのような治療が有効でしょうか。また、口腔外科に変わったほうがいいのでしょうか。 どうかよろしくお願いします。

回答  神経のない歯も、根尖病巣や歯周疾患による炎症で“滲みる”という感覚があります。歯周疾患の 場合には歯石除去により症状は改善しますが、年齢的にも状況的にもちょっと違うようですね。 “1年程前に神経を抜いている”ということですので、おそらく根管治療の不備による根尖病巣が 原因だと思います。治療方法は、感染根管治療ということになりますが、基本的には1年前の抜髄 と全く同じ処置になります。早い話が、治療のやり直し。

 風邪とは直接関係はありませんが、風邪による体力(免疫抵抗力)低下が症状を増悪したと考え られます。口腔外科への転院は無用ですが、1年で根尖病巣に発展するような治療ですと今後の 見通しも非常に悪いことが予想されますので、根管治療の熱心な先生を探して転院、もしくは大学 病院の歯内療法科への転院が必要でしょうね。

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