日付、時間:Tue Mar 27 13:22:11 Japan 2001
氏名: S.K.
所在都道府県:東京
職 業:主婦
年 齢:30歳
性別: female
質問:
質問:左上第2小臼歯抜歯後の痛みと保険外ブリッジ、ブリッジ予定歯の神経を抜く
ことについてはじめて質問させていただきます。
引越しによる疲れと風邪のあと、歯痛が始まりました。左上の歯全体がずんずんと痛く、頭痛も
しました。一週間ほど我慢したのですが、痛みが限界になり、個人開業歯科医を訪ねました。はじ
めてかかるお医者様でしたが、人柄が良く、優しい感じの方で安心して治療を開始することができ
ました。
数々のx線と、コンコンと歯を叩いて痛みの様子を診察した結果、左上第2小臼歯が犯人という
ことになりました。(ただし、確実には先生も分からないとのことでした。)第2小臼歯は、以前の歯
医者で既に神経治療をされていた歯のようでしたが、昔の治療法でなされていた為、神経の線の
所に傷が出来ているとのことでした。担当の先生は、針のような機材で神経を取る治療をされてい
ましたが、昔の傷がエッジとなってしまい、先生の針がうまく刺さらないので治療が難航している
との説明を受けました。しかし、最大限の治療をすると仰ってくださり、計三回の治療をしたので
すが、やはり、エッジに針が引っ掛かるとのことで、これ以上神経治療をすることが出来ず、後は
抜歯しかないとのことでした。問題の歯のレントゲンを見せていただき、歯の根元あたりに膿があ
ることを示され、この膿が発熱や疲れで炎症を起こして、痛みを引き出すらしく、抜歯しなければ、
また痛みが再発すると説明されました。先生も抜歯を残念がってくださっており、精一杯の治療を
していただいたようなので、抜歯に同意しました。
抜歯は三十分ほどで完了しました。抜歯後、六時間ほど出血があり、その間、何度も唾を吐いて
おりました。薬は、痛み止めのロキソニンと抗生物質の錠剤を毎日服用しております。ところが、
現在、抜歯後十日経ちますが、まだ痛みがとれません。抜歯後も、毎日通院して、丁寧に先生が
消毒をして下さり、ヨード剤?というのを時々入れているとのことですが、でも痛いのです。痛み
止め一錠で20時間くらいは我慢できるのですが、薬が切れると、患部を中心に耳のほうまでツ
ーンと痛く、上前歯も麻痺するような妙な感覚になってしまいます。
担当の先生も心配してX線を再度撮って歯の残骸が残っていないか確認して下さったのですが、
きれいにとれているので、その心配はないと言われました。傷口がまだ炎症を起こしていて、少し
出血もあるので、その痛みのはずだが、もし続くようならば、隣の歯(左上第1小臼歯)の可能性
もあるので、その神経を抜くとも言われました。先生のこちらのHPを拝見して「ドライソケット」の可
能性があるのかとも思いましたが、現在の私の治療では、抗生剤の注入というのはないようで、
消毒とヨード剤を使われた治療をされているようです。(ヨード剤というのが抗生剤でしょうか?)
担当の先生に、私もドライソケットなのでしょうか?・・と何度も聞いてみようかと思いましたが、先
生との信頼関係が崩れそうで、怖くて聞けません。担当の先生はかなり丁寧に説明をして下さる
ので、信頼しているのですが、それでも不安になっております。
抜歯後のところにはブリッジをかけることになっているのですが、保険では銀歯になると言われま
した。ただ、第1小臼歯はかなり見えるところなので、その歯のみセラミックの白い歯を勧められ、
保険外なので約9万円かかるとのことです。ただ、先生のHPではブリッジは歯に負担がかかると
書いてありましたので、今更ながら心配になっております。もし第1小臼歯の神経も抜くことになっ
たら、その歯にブリッジしても大丈夫なのでしょうか。あるいは、第1小臼歯も抜歯されてしまうの
でしょうか。
長々とすみません。質問をまとめますと、
ご意見・ご感想:
抜歯後の痛みに苦しんでいるときに、このHPを発見し、本当に救われま
した。お忙しいことと思いますが、どうか、このHPを末永く続けてくださいますよう心よりお願いを
申し上げます。
“ドライソケットに抗生物質軟膏”は私の経験的持論であって、それだけが唯一の治療方法だと
は思っておりません。ヨード剤と抗生物質とは異なる作用機序ですが、目的は同じようなものかも
知れません。しかし、経験的に“切れ味”に差があるように思いますので、その点を指摘することに
ついては問題はないと思います。経過はともかく抜歯窩の治癒は必ず達成されるものですので、
あせって手前の歯を無用な治療に導くことは敬遠していただきたいと思います。
ただし、5番抜歯を決意した時点で最終着地地点は両臨在歯を使ったブリッジに決まるわけです
ので、今更ブリッジのリスクを危惧しても始まらないようにも思います。本来ならば、それらのリスク
を全て考慮した上で抜歯を決定すべきだったのではないでしょうか。
ちなみに、適切な抜髄処置がなされた場合には、欠損部分を放置しておくよりは抜髄してでも
ブリッジにすべき状況だと思います。