根管充填材に対する過剰反応かもしれません。
相変わらず響く

日付、時間:Tue Mar 27 21:52:41 Japan 2001    氏名: HM   
所在都道府県:埼玉   職 業:会社員   年 齢:30歳      性別: female  

質問:
上左の5番の神経を抜いて根管治療を始めてはや半年になります。抜髄後痛みは 全くないのですが、先生が確認のために器具でたたくと響き、また自分で舌の先で押しても違 和感があります。
 数回の消毒後最終的な薬を詰めて型をとる直前までいったのですが、様子を見ても相変わ らず響くので結局薬を取り外して根管治療をやり直しました。その後状態は快方に向かい、ま た最終的な薬を詰めたのですが、1週間後の治療で器具でたたいて確認するとやはり響くので す。先生の話だと、薬のアレルギーか、パノラマのレントゲンで見た時に鼻の空洞に歯の付け根 が入り込んでいるためか、ということですが、先生も困っていらっしゃるようです。ちなみに2回と も薬がきれいに入っていることはレントゲンで確認できました。
 この歯の治療の前は隣の6番の根管治療を行いましたが、そのときは問題ありませんでした。 もっともこの6番は20年くらい前に抜髄したため現在よりも治療方法が遅れていたのか、薬が根 っこまできちんとはいっておらず、神経のあったところが石灰化していたためとりあえず入れれる ところまで薬を詰めなおしたので、現在治療中の歯とは比較できないかもしれません。再度薬を 取り外し消毒のやり直しとなるとまた削られて元の歯がどんどん小さくなってしまいますし、日常 生活に痛みはないのでとりあえず被せようかとも思うのですが、先生はこの状態で被せると、硬 いものなどを噛んだときに痛いかもしれないからやめたほうがいいとおっしゃいます(今は極力右 で噛んでいます)。特に今回は自費でセラミックを入れるつもりなので一旦被せてまた取り外しと なると費用もかかるので避けたいです。
 また通院中の歯科は以前通っていたところに比べて対応や説明が丁寧で気に入っていたので すが、6番の治療後6番と7番の間に食べカスが挟まりやすくなったのと、5番の治療に時間がかか りすぎているため、転院したほうがいいのかなあとも思いはじめました。今回過去のQ&Aにも目を 通しましたが、抜髄後の痛みというのは何件かあったと思います。私の場合は痛みとはまた違う ので質問させていただきました。このような症状はよくあることなのか、また転院したほうがいいの か、アドバイスお願い致します。

ご意見・ご感想:
大変参考になるHPです。お忙しい中ありがとうございます。

回答  根管治療時に痛みがないということのようですので、根管内の清掃は十分のようです。根管充填 は如何にに綿密に根尖部分を閉鎖するかがポイントです。血液の混入などその閉鎖に問題がある のかもしれませんが、話の内容からその件についても問題はなさそうに推測いたします。
 根管充填材に対する過剰反応かもしれませんね。充填材を代えてみるのも一つの手だと思いま す。6番は根尖部が石灰化して自然閉鎖という最も理想的な閉鎖状態(たまたまだとは思いますが) ですので、根管充填材が直接生体組織(根尖部の骨)に触れないので問題なかったものと思われま す。

 充填材を代えて根管充填して、それでも症状があるようですと再治療ではなくそのまま当分の間 経過をみられてはいかがでしょうか。根管充填は完璧に行われているようですので、余剰分や直接 触れる部分の刺激が消退すれば回復の可能性があるように思います。
 技術・人柄ともに好感のもてる先生のようですので転院は必要ないでしょう。最終的な補綴物はそ の症状が落ち着くまで延期の方が良いでしょうね。


質問:Wed Apr 4 22:24:08 Japan 2001
  3/27に質問したものです。すばやいご回答ありがとうございました。前述の通り 現在治療中の左上5番の前はほぼ石灰化した6番を同じ歯科で根管治療しました。前回の 質問には書かなかったのですが、その前(今から約1年前)に左下6番を別の歯科で根管 治療しました。左下6番は石灰化していませんので根っこまで薬をつめて問題なく治療を終 えました。
 転院の必要はないとのご回答でしたが、以前の歯科では同じ治療が問題なく終わったこと を考えると、やはり転院(また以前の歯科に戻る)を考えてしまいます。ちなみに以前の先生 は比較的丁寧だったのですが、受付や歯科衛生士さんの対応が悪くて左下6番が完治した 時点で行くのをやめました。
歯科によって使う充填材というのは違うものなのでしょうか?
また、同じ自分の歯でも、歯によって充填材の合う、合わないがあるのでしょうか?
あえて転院しなくても、以前通っていた歯科にどの充填材を使用したか聞いたら教えてくれる ものなのでしょうか?
質問ばかりで申し訳ありませんがよろしくお願い致します。

ご意見・ご感想:
悪い歯を全て治して矯正しようと思っていたのですが、治療が長引い て矯正熱もすっかり冷めてしまいました・・・。自分の歯については後悔ばかりです。

回答:
 石灰化した左上6番は治療しなかったも同然ですので、根管治療の技術を推測することはでき ません。痛くなければ的確かというとそうでない場合もありますが、的確な治療であった可能性は 高いでしょうね。同じく丁寧だからと言っても的外れですと、無用な時間を費やすだけのことも 往々にしてあります。
 その意味では、“合った根管充填材”の使用も含めて思い切って転院してみるのも悪くはないで しょう。

 根管充填材の名前を聞いても、何が良くって何が悪いかの認識がないのであまり参考にならな い(全ての根管充填材が良しと認識されているものばかりのはずですから)かも知れません。 教えてくれるかどうかはその場の雰囲気と話のもって行きようでしょう。治療方法を非難するような 口調で、まるで裁判沙汰を臭わすような雰囲気だと一歩引いてしまいます。「人によっては合わない 根管充填材があると聞きましたが…」というような感じで聞いてみられてはいかがでしょうか。

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