日付、時間:Wed Jun 16 10:35:21 Japan 1999
氏名:
所在都道府県:
職 業:
年 齢:歳
性別: female
質問:
私は5ヶ月の乳幼児をもつ一児の母です。ミュータンス菌を口の中に入れないようい
つも気を使っています。しかし、それには、弱点が有りまして、私はもちろんパパも
我が子のほっぺにキスをします。子供が動いたりして唇へ接触してしまう時があり、
パパは大丈夫と言っていますが私はとても心配です。我が子へのキスはいまだやめら
れそうもありません。
ここで質問です。もうこれは、手遅れ?それとも、まだ大丈
夫、これからもう、やめたほうが良い?是非ホームページで答えて下さいませんか?
あくまでも私見ですが…
私はその話を一切信じていません。ムシ歯の発生に細菌が関与していることは間違いないよう
ですが、何もミュータンス菌だけが原因菌でないことは広く認識されています。口腔内に生息する
常在細菌の中の数種類が関与していると…、私からすれば雑菌が関与している思っています。
常在菌は、他の生態系がそうであるように、口腔内で特有の生態系を有しています。つまり、
在る種の細菌が減少すれば別の種類が減ったり・増えたり。
赤ちゃんが体内でいる間は一応無菌状態と考えられていますが、産道を通ってこの世に生を
受けた瞬間から、地球上に生息する無限ともいえる細菌と接触しながら育っていくのです。
体内に生息する雑菌のおかげで免れる疾患も多くありますので、あまり雑菌を敵にまわすと
恐ろしい仕打ちがあるかもしれません。
動物実験で使う“無菌動物”を飼育するように、完全な無菌室で細心の注意を払って育てない
限り無菌状態は保てません。そして完全な無菌状態であれば、ムシ歯も歯槽膿漏もないと聞いて
います。新聞報道などでは、「スキンシップの回数に比例して感染の機会が増える」ような表現が
ありましたが、私にはどうしても納得がいきません。特定の菌を排除することは可能かもしれませ
んが、“雑菌”を排除することは不可能?まぁ、それくらい子育てに気を使う方が良いのかもしれ
ませんので、あえて反対はしませんが、ついでに必ず訪れる歯槽膿漏の危機に対して歯石の
除去だけは“子供への愛情”として実践して下さい。
返信:
河田歯科医院の先生わざわざお答え下さってほんとうにありがとうございました。
子供には先生のおしゃった歯垢の除去とそしてまた今まで通り前向きな姿勢で頑張っ
ていこうと思います。