日付、時間:Tue Apr 3 7:02:19 Japan 2001
氏名: Y.Y
所在都道府県:埼玉
職 業:主婦
年 齢:27歳
性別: female
質問:
親知らず抜歯後の悩みです。現在米国在住です。親知らずが4本共かなり深く埋って
ました。日本にいた頃に、大学病院の口腔外科で見て頂いた所、ハッキリと抜くのは良くな
いと言われ、それからこちらへ移り住んだのですが、こちらでは、6人位の先生から抜くべ
きだと指摘され、思いきって今年の1月11日に全身麻酔で4本の親知らずを1回で抜いてもらった
のです。
そして翌日右目が開けているのも辛い程に痛み、先生に伝えましたが「深くて大変な歯だった
から無理もない」と言うだけでした。数日後、塩水でうがいをするように言われたのでやってみま
した所、どうも右上の第2大臼歯(7)あたりから塩水が右の鼻の一番奥辺りまでひびくような不快
感があって自分の判断では、鼻に穴が開いてしまったのでは!?と疑い、即先生に見てもらいまし
た。
その診断法ですが、口を大きく開け上を向かされ、鼻をつまんで口からの呼吸を止めて鼻に空
気をフーンとかけるのです・・・そしてそうしている間中、先生が私の口の中を調べるのです・・・
そして、「全然空気が漏てきません」と言い、穴は開いてないと判断し、そのまま帰されてしまい
ました。注意点では、鼻をかむ時に強くやらないで下さいという位でした。翌日塩水でうがいをし
たと時に見事に鼻から流れ出てきてしいまいました。そして再度見てもらい、又同じ診断法を行
い、やはりまた同じで、空気が口の方へは漏てきません、、、アメリカ人と日本人の違いでしょう
か?
あと、こちらのページでも拝見しましたが、穴が開いた時の注意では、うがいをする時などが主
の様でしたが、私はその注意をされませんでした。ですがうがいをした時に鼻から水が出たので
すから、これも又アメリカ人と日本人の差なのでしょうか?・・・先生もちゃんと確認出来てなかっ
た様子でしたが抗生物質をもらい服用しました。それから1週間後位に(抜歯後約1ヶ月後位に)
上の第2大臼歯(7)の歯の付根の後ろのわずかに開いてしまった穴の所から臭い味、色のきつ
い痰のような物が出てくる様になり、鼻が匂ってる感じなどが起こり、再び抗生物質を服用し、歯
からのその異様な痰のような物は止まりました。穴もなんとなく閉じた様な感じになり、うがいも
普通に出来る様にはなりましたが、未だたん(喉から出てきていて何となく塩味っぽい薄緑色の
物)が止まらず先生に見てもらったところ、穴は塞がったと診断されました(・・・これも以前と変ら
ぬ診断法だったので本当かどうか分かりませんが)。
その先生は、20年程親知らずの専門医をしているけど、穴が塞がってるのにたんが出てるの
は1人も見た事がない。・・・でも、とりあえず耳鼻科の先生に見てもらう事を勧め、先生を紹介し
てもらい、今度は耳鼻科へ行き、先生は診察で、私の目下辺りの腫ればかりではなく、喉(扁桃
腺辺り)にも腫れを探し、強い薬(バイ菌を殺す為の物と、わざとたんを出す薬)をもらいました。
そしてCTスキャンで調べる事になり、1週間程前にCTスキャンをやりました。その結果私の右の
鼻から頬(右目下辺りの)がバイ菌で一杯だったそうなのです。。。それで、その後の処置では、
アレルギーの注射と言うのを片側のおしり上部にされ、新しい種類の(アレルギーの)薬をもらい、
以前の薬とを飲み続けています。
・・・それから、右上の第2大臼歯(7)は、抜歯前約1年前から痛んでいました。・・・そして
抜歯後は更に痛みましたが、少し楽になりました。しかし、痛みますので、普通の歯医者さんに
見てもらいました。原因は親知らずがずっとかなり押していた為に、第2大臼歯(7)と第2大臼
歯(6)に必要なスペースがなくされた事が痛みの原因なのだそうです。もしかすると抜歯の
可能性もあるけど、出来れば避けたいと言っています。それは、今度は第5大臼歯(6)と(5)の歯
に前述同じ問題が起こる可能性が高いからだそうです。・・・そんな事が本当に起るのでしょう
か?
私の鼻の穴はもう塞がったのでしょうか?
今は、未だ腫れてます。そして右上の第2大臼歯(7)に痛みがあります。下を向いた時などに、右
鼻奥から右上の第2大臼歯(7)にどきどきと熱い感じがあります。そして、何となく話ずらい感じもし
ます。・・・良くしゃべった後などは影響があるせいか負担がかかったように感じたりもします。・・・
気にし過ぎでしょうか???
約2週間後に日本へ1ヶ月ほど里帰する予定です。先生からは、こちらから薬を持って行くように
言われました。・・・が、日本で、まだ国民保険にも入っていますし、日本で診察を受ける事も考え
の中にあります。どう思われますか???
・・・私までのレベルの患者はこちらでは珍しいようなので、日本ではどうなのかと思いました。
・・・私はどうなってしまうのでしょう????
もしかして、蓄膿症の手術を受ける事になるのでしょうか???
先生はこれから長い間薬を飲み続けて、もし酷くなるようだと大変だとか言っていました。長々と
讀みにくい文章でスミマセンでした。又、私の文章の不足などで分からない事があり、お答えしに
くい事などがありましたら教えて下さい。よろしくお願いします。
ご意見・ご感想:
このページともっと早く出逢いたかったです。又、直接相談に答えて下さって
いる先生に感謝したいと思います。御忙しいでしょうに、時間を裂いて下さり有難う御座います。
言葉と文化の違う国に住んでいる私にとっては本当に有難いです。この様なページを応援します。
頑張って下さい。
メールアドレス: kuraaku@netzero.com
ホームページURL: http://
日本で“抜くのは良くない”といわれていたということは、かなり深く埋まっていたということでしょ
うか。だとすれば(そうでなくっても)解剖学的位置関係から、上顎洞穿孔はやむを得ないことだと
思います。問題は、そのあとの症状です。
7番が抜歯前から痛かったということと、診断の結果何もなかったというところが引っかかります。
単純に抜歯して穿孔したからといって上顎洞が炎症を起こすこともないし、仮に炎症を起こしたとし
ても他に原因がなければ速やかに治癒するはずです。治癒しないということは、何か原因が残って
いるはずです。
また、親知らずに押されたくらいでスペースが無くなり痛みを発するというのも非常に考え難いこと
だと思いますし、上顎洞炎症との関連がつかめません。耳鼻科の診断でも上顎洞自体には原因が
なさそうですので、何か歯の方に原因がありそうに思います。
7番が何らかの原因で歯髄壊死があり根尖への炎症があるとすれば一番説明がつきやすい…。
抜歯直後の炎症や、長引く炎症、また抜歯前の痛みなど全てが納得できます。その意味では7番
抜歯が有効かもしれないと思います。勿論、その前に根管治療を行って歯牙保存を最大限模索する
こことはいうまでもありません。
以上実際に立ち会っていないので全て推論に過ぎませんが、7番の歯髄壊死→根尖病巣を疑って
診断および治療されてみてはいかがでしょうか。
7番の歯髄壊死にしても根尖病巣があったとしてもレントゲンでは診断は難しいはずです。過去の
治療や症状の経過(ムシ歯治療の経歴と治療後の痛みや滲み)が最も有力な診断の手がかりに
なります。