全員が20代は20代なりの初期歯槽膿漏のはずです。
長年の矯正治療

日付、時間:Tue Apr 3 13:09:29 Japan 2001    氏名: さち   
所在都道府県:大阪   職 業:会社員   年 齢:28歳      性別: female  

質問:
20歳から歯列矯正を始め、現在も上下前歯周辺の裏側にワイヤーをつけておりま す。また、矯正歯科とは別の歯科医院で、虫歯・歯石除去などの治療を受けております。  特に最近歯茎がやせ、「しみる」症状もあるのでその歯科医に相談したところ、「矯正した人は 歯槽膿漏になりやすい」と言われました。本当にそんなことがあるのでしょうか?宜しくお願い致 します。

メールアドレス: chieppi@mv.tramonline.net   ホームページURL: http://

回答   歯槽膿漏という言葉のもつイメージに誤解があるように思います。 歯がグラグラで今にも抜けそうという末期のイメージだと思いますが、「末期は急にには来ない」と いうわけで全員が20代は20代なりの初期歯槽膿漏のはずです。そして、早かれ遅かれ全員が末期 症状に向かって進行形です。

 そのような背景の下、矯正の有無に係わらず年齢的に中期症状へと移行しています。原因は歯と 歯茎の境に着く汚れ!
そこに汚れの沈着を助長する矯正器具が装着されるわけですから、余程注意しないと歯槽膿漏の 進行を促進してしまいます。汚れによる炎症、その炎症によって歯を支える歯槽骨が破壊されます。 一旦破壊された骨は原則として二度と回復しませんので、炎症の回数と程度に比例した骨破壊は 累積されていきます。
 矯正装置を着けている間の余分な骨破壊もそのまま累積されますので、「矯正した人は歯槽膿漏 になりやすい」という事実も存在します。一方で矯正治療後の歯並びは、汚れの貯留を少なくします ので歯槽膿漏の進行を抑制する効果もあります。差し引きは同じようなものかも知れません。

 それよりも大切なことは、ハミガキだけでは歯槽膿漏の進行を抑制しきれない事実を直視し、ハミガ キ以上の歯磨き、つまり定期的な歯石除去を継続する習慣を身に付けることです。

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