日付、時間:Thu Jun 17 13:10:28 Japan 1999
氏名: フクダ
所在都道府県:千葉
職 業:その他
年 齢:32歳
性別: male
質問:
奥歯の縁を舌の先で触れてみたところ、欠けているように感じたので、歯医者で診て
もらったところ、「歯が欠けているのではなく、アマルガムの詰め物が欠けてます」と言われ、
新しく詰め直すことになりました。
先日、該当の歯の治療は終わったのですが、医師から、「別の歯のアマルガムもちょっと欠けている
ようです。そのままにしておくと、そこから水銀が微量だが溶けてきて体に良くない」といわれ、
再度通院することになりました。帰宅後、自分で該当の歯を鏡で見たのですが、欠けている
様子はありません。欠けた部分から水銀が溶けるというが、溶けるのなら何も欠けた
部分に限らず、表面からも溶けるのではないか?と考え、担当の歯科医にちょっと不信感を
おぼえ始めています。
さらに言えば、最初に欠けているように感じた部分は、新しい詰め物にしても舌の先で触ると
最初と同じような感触で、やはり欠けているように感じます。こうなると今回の場合も本当に
欠けていたのかと疑問を持たざるを得ません。前回の治療部分については再確認しますが、
新しく指摘された部分についても。歯科医の指摘通り、非アマルガムに摘め直した方がい
いのでしょうか?
アマルガムから溶け出す水銀というのはどの程度の量で、体への影響はあるのでしょうか?
この歯科医の言うことについて信用していいものでしょうか?
以上よろしくお願いします。
ご意見・ご感想:
すみません、まだ全体を見ていません。でも、とてもわかりやすくために
なるページです。ところで、質問の回答はいつ頃いただけるのでしょうか?
メールアドレス: fukuda.yoshiyasu@ccs.node.nttcom.co.jp
ホームページURL:
永年の咬合圧で アマルガムが欠けることは決して稀なこと
ではありません。また、欠けていなくても、年月とともに必ずアマルガム周辺の歯質がムシ歯
(二次カリエス)になります。
患者さん本人が気がつく程度まで放置しておくと相当なダメージになりますので、異常を見つけた
時には、できるだけ早く治療をやり直すことが歯を長持ちさせる秘訣の一つです。
“欠けた部分から水銀が溶ける”に関してはご指摘の通り表面からも溶け出しているのでは
ないかと思っています。ただ、水銀が問題になる以前の歯科界では、アマルガムに代わる適切な
材料がなかったこともあり、歯科治療といえばアマルガムを詰めることのように理解されていた
時代もあったほどです。その間、また現在に至るまでアマルガムによる重症な副作用は
報告されていません。また、世界中の歯科医師会もアマルガムの安全性を宣言しているほどです。
アマルガムの為害作用の有無は知識人に任せるとして、現在使われているコンポジットレジンの
耐久力に数段劣るアマルガムは治療しなおすべきだと思っています。
返信:
早速のご回答ありがとうございます。
こんなに早く回答して頂けるとは思っていなかっただけに大感激です。
先生のように詳しくご説明していただけると納得できるのですが、たんに「水銀が溶け出す
心配がある」という簡単な説明だけでは、ちょっと不十分に感じます。
患者は何かと不安を覚えているものです。患者が医師を信頼できることで
この不安の大部分は消えるものと考えます。
また何かありましたら質問させていただきます。よろしくお願いします。