診断する人の数だけ治療方法があると言っても過言でない現状。
バイオプレート

日付、時間:Wed Apr 4 22:28:39 Japan 2001    氏名: 真鍋貴美   
所在都道府県:大阪   職 業:その他   年 齢:35歳      性別: female  

質問:
初めまして。突然のメールで失礼致します。今年に入った頃から左の顎に痛みを感じ るようになり、徐々に徐々に痛みが増してきています。1ヶ月位前から、阪大歯学部付属病院に 通っているのですが、MRIでは完全に顎の上の軟骨?が前にずれてしまっているとの 事で、関節を洗う?顎の運動等の療法を受けていますが、全く痛みはなくなりません。現在は指 2本分位空けるのがやっとです。
 様々なHPで色々調べて、バイオプレート協会の説明会にもでかけました。診療もして頂いたの ですが、かなりひどい状態なので、「大学病院に通っていても治らない。このままでは耳の骨?に 穴が空いてしまう」等言われ、「バイオプレートというプラスチックのかぶせ物を食事中に使用する 等して歯の位置を高くする治療しか直る方法がないです」と言われました。
 治療には全部で40万位はかかるようです。お金がかかっても治るのならするべきなのかとも 思うのですが、その治療で本当に治るのかどうか、とても不安です。私は虫歯もほとんどなく、 左側の第一臼歯に少し詰め物があるだけです。どうぞ助言をお願い致します。

メールアドレス: takami@oct.zaq.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  顎関節症治療は今、黎明期で一部の症状が治癒することもあるという認識です。 疾患が正しく分類され、それぞれに応じた治療方法が確立されるには相応の経験と実績が累積 されなくてはなりません。

 診断する人の数だけ治療方法があると言っても過言でない現状で、確実に治癒する方法はない と思った方が無難です。自然治癒の全く無いムシ歯と異なり、生体の防御反応により自然回復の 見込みがある顎関節症に対して、あせって治療を追求することはマイナスであることを念頭に対処 することが必要です。可逆的な方法(プレートの装着程度)で治療効果を見定めることは有効かも しれませんが、そこから先の治療には慎重であって欲しいと思います。
 「このままでは耳の骨?に穴が空いてしまう」ということはまずあり得ないことですので、その言葉 に左右されること無く冷静に治療方法や効果を聞いて、無理のない範囲で治療を勧めるよう心がけ て下さい。

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