“1本の犠牲者(歯)がでた時点”というのが最も決断し易い時期だと考えています。
徹底的な歯石除去

日付、時間:Thu Apr 5 0:56:13 Japan 2001    氏名: A・F   
所在都道府県:福岡   職 業:会社員   年 齢:36歳      性別: male  

質問:
こんにちは。いつも的確なご回答を有り難うございます。かつて下顎1番の挺出で 相談しましたがその後抜歯、両2・3番は有髄のまま仮歯のブリッジにして他の歯はブラッシン グとスケーリングを繰り返してかなり歯茎は下がりましたが歯茎の健康は回復しました。
 が、まだ深い歯周ポケットがあるということでいよいよ歯茎を切開してのスケーリング、という ことになりました。メスが入るのは厭でしたが河田先生の提唱される「徹底的な歯石除去」を 思い起こし、これもその究極の手段であろうと手術に臨み、あとは左下5〜7番を残すばかり です。しかしこの結果いよいよ歯茎は下がり(その分健康になっているのでしょうが)仮歯の下 から有髄歯の根元が露出、水などがしみるようです。ここは抜歯部分で歯周病の最も重度な 部位だったためか手術中も麻酔が効かずメスの痛みは感じないのに歯自体が壮絶にジンジン し、やはり抜髄だったか…とも後悔しましたが現在の長い歯を見ると抜髄も心配です。
神経を抜いてしまうと持ちも悪くなるようですから…。歯髄炎のリスクを負いつつ有髄のまま過 ごすのは間違いでしょうか。

ご意見・ご感想:
このHPをご覧の方には私のような思いをして欲しくありません。確かに 「歯磨きだけでは」守れません。切開せずとも除去できるうちに歯石をとってもらうべきです。 文字どおり痛感する羽目になりますから…。

回答  私が手術を決断する時は、「抜歯が目前に迫った時に抜髄してでも更に10年の命」という基準 です。一般に手術の適応とされる時期ですと抜髄をためらうのは当然かも知れません。

 知覚過敏に対する処置は当然されていると思いますが、その後に及んでも抜髄を決断するのは 容易なことではありません。抜髄を決定する明確な基準が存在しないからです。これは、手術を 行わないでメインテナンスしているケースにも存在します。
 その場合“1本の犠牲者(歯)がでた時点”というのが最も決断し易い時期だと考えています。 無論その前に著明な歯髄炎症状により該当歯および同条件の歯を抜髄というのが理想的である ことはいうまでもありません。また、メインテナンスに支障をきたす知覚過敏も抜髄の対象になりま す。
 しかし根底には“できることなら有髄歯”という気持ちがありますので、少々の知覚過敏は薬剤塗 布や消炎鎮痛剤内服、そして基本的な対処としてのスケーリング(毎月)により何とか打開するよう 心がけています。

 抜髄は歯根破折や根尖病巣のリスクがあります。一方で有髄歯は、歯周疾患進行を促進するリス クがあります。画一的な判断基準で全てを決定するのではなく、双方のリスクを状況に応じて比較す る柔軟性が必要と考えています。まずは、有髄での処置を選ばれたわけですので、あまり迷わない で治療を継続されても宜しいのではないでしょうか。

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