歯に優しいが脱離し易い。
インレーブリッジ

日付、時間:Tue Apr 10 0:51:27 Japan 2001    氏名: N.T.   
所在都道府県:東京   職 業:その他   年 齢:32歳      性別: male  

情報を共有してリスクを共有
質問:
先日,虫歯が進行しどうしようもなくなった上の第1大臼歯を抜歯したのですが, その後の処置の方法として親知らずの移植かブリッジのいずれかの方法があると説明され ました.自家移植の寿命は5年〜10年ということで,外科的処置を加えることを考えるとあま りお得でないような気がしています.
 最近はブリッジも両側の歯をすべて削る方法ではなく,インレーブリッジや接着ブリッジで削 る部分を極力少なくして利用できるようになったと聞きました.これら新しいブリッジの耐用年 数,治療費用(保険は適応されるのでしょうか?)また長所,短所などを教えていただけない でしょうか?

回答  接着性セメントの品質向上に伴って削除量の少ないブリッジも可能になってきました。 削除量が少ない最大のメリットは、何といっても臨在歯の神経を抜くことなくブリッジが可能 である点です。反対に欠点としては、削除量が少なく接着面積が狭い分脱離し易いことです。

 平均的な耐用年数というと“10年以上”を目標に造りますが、実際には大きなバラツキがあ って(1〜20年?)過度な期待は禁物です。“歯に優しいが脱離し易い”というリスクを一方的に 歯医者の責任にするのではなく、“リスクの共有”という発想が必要です。

   切削方法や接着方法により保険適応になるかならないかはかなり微妙な境界です。しかし、 一般には保険外扱いのところがほとんどで、3本で15万円以上というのが相場のようです。 所詮永久的なものではないだけに保険内での治療が望ましいとは思いますが、その場合は 保険で治療してくれる歯科医院を探す努力が必要です。

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