日付、時間:Tue Apr 10 17:27:53 Japan 2001
氏名: at
所在都道府県:群馬
職 業:その他
年 齢:23歳
性別: female
質問:
以前、有髄歯のブリッヂが熱いものにだけしみる(正確には痛い)ということを
質問したものです。おととしの夏と去年の夏にこの症状がでました。しばらくすると大丈夫
になり、先生には、たぶん神経が既に死んでしまっていると言われたのですが、半年以上
たった段階でレントゲンをとりましたが、神経はなんともないということでした。
夏になると起こるので、暑いといけないのかと思っていたら、きょうの朝その部分が痛くて、
下のはとカツカツぶつけると痛みがありました。でもなんとなくこれは、歯茎が痛いのかもと
いうような痛みでした。しばらくしたら治りましたが、私は前から食いしばる癖があるのですが、
もしかして、今までの痛みも食いしばりが原因ということも考えられるでしょうか?
今までこの歯について何度も歯医者さんに行きましたが、風をかけても平気、叩いても平気、
水はそんなにしみない、ふだん痛みはない、2年間レントゲンに変化はなし・・・ということで、
いつも様子をみましょうっていうことになります。もちろん神経をとってしまうのは避けたいで
すが、いつ痛みがでるかビクビクしてなければなりません。いつも痛いのは歯の根元だった
ので、歯が痛いと思っていましたが、歯茎のせいということもあるんでしょうか?
右の1と3のブリッヂで、3が下の歯とかみ合わせが悪く、ぶつかるので歯軋りはできません。
3をぶつからないように削ると、犬歯なのにまっすぐになって変だといことで、そのままにして
あります。なるべくなら手をつけたくないので、いつ完全に歯髄炎と言われて抜髄されてしま
うか心配です。たまに痛くなる程度なら、このままの方が、長い目でみたらいいのでしょうか?
早期接触や歯軋りにより咬合痛が生じたり、時には“滲みる”というような症状があることも
あります。ただ、もうすでにある程度の咬合調整をされているものと思いますので、炎症を
起こす程の過剰負担はないと思います。
レントゲンで確認されないとなかなか抜髄(感染根管治療)の決断がつき難いものですが、
歯髄がすでに死んでしまった可能性は高いと思います。明らかな症状やレントゲンで確認
できた時点で治療しても一向に構わないことですので、今のまま長い目でみられても大丈夫
です。あとは、根管治療の腕次第ということになります。
回答:
“無髄歯が滲みる”という事実は存在します。“しかも熱いモノが”というケースが多いように認識
しています。だからといって歯髄壊死と断定するのは早計ですが、疑いの根拠の一つと考えても
良さそうです。夏場の季節限定症状も断定の根拠にはなりませんが、血行促進などの条件によって
症状があるとするならば、何らかの原因が存在することだけは間違いないと推定されます。
歯髄がすでに壊死したと仮定すれば、都合よくそれらの症状が理解できるという次元の話です。
咬合がキツイというのが原因であったとするならば、1回かせいぜい2回の咬合調整で治癒するはず
です。それでもなおかつ早期接触を感じるとするならば、噛み合わせ以外に原因を求めるべきです。
歯髄壊死は非常に疑わしい原因ですが、より明らかになった時点でも治療可能ですので“ひょっと
したら死んじゃったかな”程度の軽い認識で経過をみても構わないと思いますよ。