注意といっても患者さんご自身が気が付いた時には遅すぎる。
ブリッジの寿命

日付、時間:Wed Apr 11 21:44:31 Japan 2001    氏名: T・M   
所在都道府県:福井   職 業:会社員   年 齢:24歳      性別: male  

質問:
私は20歳の時、虫歯で左側第2大臼歯を抜歯しました。そして5・6の歯を土台と してブリッジ(保険内で有髄)をしました。ブリッジは5〜8年しかもたないと聞いたのですが、 それは土台としている歯もダメになるという事なのでしょうか?
 もうこれ以上他の歯を土台にしてのブリッジはイヤです。今の土台だけで、少なくとも40歳ま で補綴物をマメに交換しながらでも、もたせる事はできないのですか?
それと土台となっている歯が有髄の場合は後々必ず歯髄炎になってしまうのでしょうか。
忙しい中すみませんが、どうぞ宜しくお願いいたします。

ご意見・ご感想:
不安でたまらずネットで調べている内に先生のホームページをみつけま した。大変勉強になり、歯に対する考えも以前とかなり変わりました。

メールアドレス: tom@aqua.hokuriku.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  補綴物の耐用年数は、治療した歯や周囲の状況にもよりますが5・6年というのが一つの目安 です。ただその場合の寿命というのは歯そのものではなく、歯周疾患進行による歯肉退縮や二次 カリエス等によって新たな補綴処置の必然性に迫られるということです。
 何も6年毎と決められたわけではなく、あくまでも必然に迫られた時というのが目安です。それを 過ぎて長々と使っているといよいよブリッジが脱離した時には支台歯が使い物にならないという事態 も想定されますので注意が必要です。注意といっても患者さんご自身が気が付いた時には遅すぎる ケースが多いので、歯周疾患の進行を抑制するためのメインテナンスを継続しその中で異常を一早く 見つけ出して対処するのが最も効率の良い方法です。

 そうこうしていても何時かは抜髄ということになると思いますが、同じ抜髄になるにしても30歳と 50歳では意味が大きく異なります。極端にムシ歯が進行する前に補綴物を作りかえることを心が けて末長く使えるようにして下さいい。

返信:
4月11日に先生のホームページで質問させてもらったT・Mです。
まさか、Web上だけでなく個人にメールまで送って返答して頂けるとは!
先生のその人間性に感服いたします。有難うございました。先生に質問して本当に良かったです。 先生の様に、患者に親身になってくださるその心に、ただ頭が下がります。 本当に有難うございました。では失礼します。

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