歯根部分に付着して除去できない余剰分は歯肉炎の原因になります。
レジンセメント

日付、時間:Tue Apr 17 10:36:36 Japan 2001    氏名: H.K   
所在都道府県:東京   主婦:その他   年 齢:31歳      性別: female  

質問:
悩んでいたところ、このホームページを見付け、ほっとしました。始めて質問します。 第一臼歯です。虫歯が大きく、かぶせものが必要だそうです。けずってもらい、今は仮歯です。 一応見える場所なのでがんばって、側面だけ白い保険外の歯を入れようと思っています。もちろ ん保険は適用できません。
 今通っている医院では、レジン使用のかぶせもので9万円だそうです。セラミックだと12万円。 他の医院に聞いたら、材質は違うそうですが、5万からあるとのこと。今の医院には、レジン接着 剤で治療をしてくれるということで通い始めたばかりです。レジン接着剤は接着力が強いので、削 った後の歯をピッチりふさいでくれ、外からの食べかすや、それによる細菌なんかを、遮断すると いう話も聞きました。再度虫歯になる率が低い、とも。実際、そうなのでしょうか?
去年の朝日新聞5月の日曜版でそんな記事を読みました。レジンという材質そのものは、色が変 わりやすく、強度が弱い、とは先生のホームページで知りました。今、知りたいことは、接着剤とし てのレジンの利点は本当なのでしょうか。ということと、レジン使用のかぶせる歯は長期使用に耐 えるのでしょうか? の2点です。アドバイスいただければ、とてもありがたいです。

メールアドレス: kiriu@sotec5.justnet.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  充填や前装冠として使用するレジンと接着剤としてのレジンセメントとは性格や性能は異なります。 確かにレジンセメントは信頼に応え得るセメントだと思います。しかし“細菌遮断”とかの期待は的 はずれだと思います。しっかりくっついている間は他のセメントでも同じ、はずれてしまえばこれまた 同じ。問題は如何に接着力が強いかどうかだけの問題です。
 “強度2割増し”程度の信頼感です。値段は使用単価“¥100と¥200”程度の違い。高くても良い ことだらけなら問題はないのですが、接着力の強さと接着形態の違いにより、歯根部分に付着して 除去できない余剰分は歯肉炎の原因になります。一長一短の強力セメントを使っただけで、ムシ歯 の発生を含めてどれほど違いがあるのかについては大きな疑問を抱きます。

 問題は、そのセメントを使っていることの良し悪しよりも(使う気になれば誰でも使えますので)根管 治療・歯周疾患・メインテナンス・インフォームド・コンセントなどがいかに充実しているかが判断基準 だと思います。

返信:Wed Apr 18 7:57:33 Japan 2001
  昨日のK.Hです。お忙しいなか、さっそくのご返事、ありがとうございました。実際のところ、 今の歯科医院は聞けば答えてはくれるのですが、それだけです。ちょっとそっけなさを感じてい るくらい。もちろん、レジン接着のデメリットを聞いたのは始めてです。ちょっと心もとないな、と感 じているだけに、先生のお答えで、やっぱり歯科医院をかえようかな、と思いはじめています。
ありがとうございました。これから歯科医院を選ぶときの参考にさせていただきます。

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