予後不良を承知の上で抜髄して再度ブリッジ。
ブリッジの寿命

日付、時間:Tue Apr 17 23:26:23 Japan 2001    氏名: MM   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:45歳      性別: female  

質問:
こんばんは第一と第二大臼歯を歯周病で抜歯していまして親知らずにブリッジをして いますがその親知らずの神経が駄目になっているらしいです。そういう時は親知らずを抜歯しな いと駄目でしょうか?
もし抜歯するとしたらブリッジはできなくなるので入れ歯ということになるんでしょうか?

回答  親知らずは未完成な歯で根管および根形態が複雑で場所的にも抜髄し難く、例え抜髄しても 予後不良なケースが多いのは事実です。従って今のような事態になっても非常に使い勝手が 悪いので、若いうちに抜歯してそれ以外の歯を1本たりとも抜かずにすむように管理していくの が理想といえます。
 しかし、過去のことを今更言ってもしかたないので現状をどうするかということを考えれば、 予後不良を承知の上で抜髄して再度ブリッジという選択肢が最も有力です。その結果、案の定 予後不良ということであれば抜歯は覚悟しなくてはならないと思います。

 抜歯後の補綴処置としては、保険では入れ歯ということになって他には選択肢はありません。 保険外では、自家移植(他の親知らずを欠損部分に移植)や他家移植という選択肢もありますが、 扱っている医院が少ない上に平均寿命5年という障害もあってあまりお勧めの方法とは思えませ ん。
 一方インプラント(人工歯根の移植)ですと、かなり普及しているので比較的扱っている医院を 探すのは簡単だと思います。問題は植立するための骨量があるかどうかということで、一般に 下顎では可能なケースが多いのに対して上顎臼歯部ではほとんど不可能です。

 忘れてはならないことは抜歯原因が歯周病ということですので、無くなったところを如何に回復す るかよりも“今大丈夫と思っている健全な歯”も今後次々と喪失していく可能性が高いということで す。そのような状況で如何なる補綴処置を行っても決して満足できる結果を得ることは不可能です。
 まず原因である歯石を徹底的に除去して、二度と進行しないようにしっかりメインテナンスを行っ て今の状態を10年後も20年後も保ち続けることこそ最善の治療(補綴処置)と考えて下さい。

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