“毎月歯石”を行った場合に限って矯正の効果が発揮される。
矯正が最良の選択か?

日付、時間:Tue Apr 24 11:40:33 Japan 2001    氏名: わたなべ   
所在都道府県:千葉   職 業:会社員   年 齢:33歳      性別: female  

質問:
始めて質問をさせていただきます。私の歯は、左下4番が内向きに、右上7番が 外向きに生えており、また、右下5番が4・6番より低くなっています。左下4番はかなり斜め になっており、噛み合わせた時に遊んでいる状態です。右上7番は真下に噛み合わせる歯 がなく、今後徐々に外へ外へとずれていくだろうと言われました。下の左右の親知らずは抜 歯済みで、上にはないようです。
 先日、通院中の歯科医院の先生に、これらの歯の矯正を考えてみる気はありますか?と 聞かれ、その時は矯正専門の先生がいらっしゃらなかったので、その気があるなら後日相 談するということになりましたが、矯正により期待される効果は、・虫歯の予防・噛み合 わせで遊んでいる歯の分の加重を他の歯が肩代わりしている。 それを改善することで歯を 支える骨にかかっている加重バランスが良くなり、 全体の歯の寿命を延ばすことが期待で きるとのことでした。
  左下4番(5番は欠損歯)を部分矯正するなら6番(インレー)を削ってスペースを作り、4番を 引き起こすことになるようです。また、右上7番を放置した場合、どんどん外側にせり出すとい った事態になるのでしょうか?。
金銭的な面もありますが、矯正が最良の選択かどうか判断がつかないので、決めかねていま す。どうかご意見を下さいますようお願い申し上げます。

ご意見・ご感想:
色々な方の歯科治療に関する?や治療方法を知ることが出来て大変参 考になりました。

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回答  矯正することのメリットは担当医の説明通りです。 デメリットはちょっと皮肉っぽい話ですが、矯正期間中にムシ歯や歯槽膿漏の進行を助長する 可能性が1点。今まで通りの手入れでは矯正の有無に係わらず50〜60歳にもなるとほとんど の歯を喪失する可能性が高い中で、矯正をしたことによる延命効果はせいぜい5年程度です。

 延命効果だけを考えるのであれば、ただひたすら毎月歯石を取り続ければほとんどの歯を 80〜90歳まで保つことがかのうです。従って、“毎月歯石”なくして矯正治療を行うことはほとん ど無意味だといえます。反対に“毎月歯石”を行った場合に限って矯正の効果が発揮されると いう認識が必要です。金銭的な効果を優先するならば“毎月歯石”だけでも十分だと思います。

 “インレーを削ってスペースを作り”は結構なことだと思いますが、反対側はどうなるの? 7番を 治す手立ては? もしそれらを矯正するとなるととんでもなく大変な労力が必要だろうなぁ と 思います。以上私の価値観を優先してのアドバイスです。

返信:
質問へのお返事ありがとうございました。
矯正による延命効果が5年程度だとすれば、毎月歯石除去 の方に力を注いだほうがいいか なと思いました。 現在通院中の歯科医院では、虫歯治療が終わってから麻酔 を用いた歯石除 去をするというお話でしたので、その時に今後毎月歯石除去に応じてもらえるのか相談してみた いと思います。
父親が虫歯なしの50代後半で歯槽膿漏により総入れ歯になってしまったのですが、最近・・・ というより先生のHPに出会うまで歯周病や歯石除去についてほとんど関心がなかったことを深く 反省しています。死ぬまで自分の歯でご飯を食べられるようにこれから努力していこうと思います。

お忙しいこととは思いますが、これからも歯に悩む子羊たちのためにHPを続けていってくださる ことを切望してやみません。どうもありがとうございました。

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