歯肉退縮は生体にとって歯肉が棲息?できない環境になった結果です。
歯茎が減ってしまいました

日付、時間:Tue Apr 24 19:10:05 Japan 2001    氏名: M.M   
所在都道府県:新潟   職 業:会社員   年 齢:25歳      性別: female  

質問:
 最近、歯茎が減ってしまいました。歯周病だと思い歯医者さんに行ったところ単に 歯茎を強く磨きすぎただけ、と言われました。ただ、歯茎が減ってしまったことで冷たいものがと てもしみてしょうがなかったので、コーティングみたいなことをしてもらったんですが、歯茎を切っ てカバーするちょっとした手術的なこともできると言われました。
 歯磨きをする時、歯茎が更に減ってしまってちょっと心配なのと見た目も弱々しいのでその手 術を試してみたいと思うんですが、どんなものなのでしょうか?
また、一度減った歯茎は戻す事は出来ないんでしょうか?

回答  私は反対です。 年齢的にも歯周疾患進行に伴う歯肉退縮が現れ出すころです。“単に歯茎を強く磨きすぎただけ” という認識ですと、磨くのを遠慮してますます歯周疾患を悪化させてしまいます。事故による歯肉 欠損は別にして、歯肉退縮は生体にとって歯肉が棲息?できない環境になった結果です。その 環境を無視して歯肉を移植しても生着することは不可能です(一時しのぎ)。

 退縮した歯肉を回復することよりも、これから更に退縮していく歯肉を食い止めることこそが最善 の処置と心得ます。知覚過敏も歯肉が退縮した結果ではなく、歯周疾患が進行したために歯肉 退縮と知覚過敏が同時に発症しているだけで、例え歯肉でカバーしても根本的には知覚過敏は 治まりません。継続した歯石除去…歯周疾患のコントロールこそが、歯肉退縮を最小限に食い 止め、知覚過敏を治癒に導く方法です。

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