日付、時間:Tue May 1 1:38:19 Japan 2001
氏名: TT
所在都道府県:京都
職 業:会社員
年 齢:30歳
性別: male
質問:
2歳の娘が転倒しコンクリートに前歯をぶつけ歯髄壊死を起こし歯に穴をあけ抜髄
しました。永久歯が無事に萌出するのか心配しています。
ご意見・ご感想:
私は軽い歯周病がありいつも参考にさせてもらっています。
抜歯に至る程の外傷ではなかったようですので、直接永久歯に影響はないと思います。抜髄に
至った原因はともかく、2歳で乳歯を抜髄した予後を想定して対応を考えるべきです。
本来“抜髄すべき状況=歯牙喪失”ですが、人類の特権である医療のおかげで歯牙喪失を
まぬがれたわけですが、永久歯と違って後続永久歯の萠出により乳歯の歯根は“歯根吸収”
を起こします。その結果、永久歯の抜髄と異なり必ず根尖病巣を造り化膿しまます。
その時期は、根管充填の方法や成長の違いによって異なります。
いずれにしても、根尖部に膿を持ち痛みを伴った炎症を起こす可能性が100%といっても過言では
ありません。問題はその年齢・時期・程度・頻度によって永久歯の萠出状態と相談しながら抜歯の
時期を模索することになります。
“最も最善”を模索すると精神的にとんでもないプレッシャーになりますが、最悪全く無頓着でも
全く影響を感じさせない歯牙交換が行われるはずですので、“そこそこ適切”と思われる時期に
(他より少し早め…5歳くらい?)に抜髄した乳歯の抜歯を検討することを念頭に置かれていれば
十分だと思います。