日常臨床で少なからず存在します。
悪い虫歯ではない

日付、時間:Tue May 1 10:59:23 Japan 2001    氏名: Murakami   
所在都道府県:東京   職 業:その他   年 齢:31歳      性別: male  

質問:
村上と申します。2-3ヶ月程前に歯医者に行きました。2-5年前にプラスチック(レジン) をつめた所の下が黒くなっていたので、再治療をしました。
 古いレジンをドリルでとってもらって、新たにレジンを詰める直前に、虫歯の削りあとを鏡で見 せてもらった所、黒か茶色の虫歯のようにも見える部分があったので、「この部分はとらなくて もよいのですか?」と聞いた所、「この虫歯は悪い虫歯ではないので大丈夫。」との答えが返っ てきたので、そのままにして上からレジンをつめてもらいました。あとで考えてみると、つめもの をした後では、つめものの下の虫歯の発見や治療が困難なので、完全に虫歯らしきものを取っ てもらっておくべきだったかと思います。
そこで質問ですが、悪くない虫歯を残したまま上から詰め物をしてしまうというのは一般に有効 な治療法でしょうか?
ご回答の程をお願いいたします。。。あるいは、単なる消毒液かなにかの着色を、歯医者さんが 「悪くない虫歯」と言い換えた「言葉の使い違い」のケースかとも思ってはいるのですが。。。それ では。

ご意見・ご感想:
虫歯の治療に大変参考になります。

メールアドレス: dreamer.@ppp.bekkoame.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  「悪い虫歯ではない」という表現はあります。進行傾向が低く、場合によっては着色は改善され ませんが再石灰化により硬くなる可能性のあるムシ歯です。  治療する者の心理として、黒くなった部分は完全に(目でみる限り)除去して詰めたくなるのが 普通ですが、「これ以上けずると歯髄に近すぎて歯髄炎を起こして抜髄になる可能性がある」と 判断した場合には「悪い虫歯ではない」部分を残して詰めるという選択は日常臨床で少なからず 存在します。  “全部削り取りたい…取っておかないと進行する” VS “取ると抜髄…それよりは再石灰化を期待 して”という判断に迫られます。その判断は治療するドクターの経験によって多少異なりますが、結果 の良し悪しは経過をみないと分からない、もしくは経過をみても分からないことがままあります。 少なくとも専門家が“良し”と判断した方向ですからそれに従った方がいい可能性が高いと思います。

返信:
 私の記憶では変色していたところが、歯の比較的上の方だったと思うので、先生がご指摘された ケースに該当するかどうかはちょっと分からない感じです。「ただ、悪い虫歯ではない」という表現に 該当するケースがある事を知って大変参考になりました。後は治療を受けた歯科医を再度訪問す るとかして、治療の真意を確認しようかと思っています。
ご回答ありがとうございました。

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