起こり得る可能性を説明して同意を得るのが基本
麻痺の後遺症

日付、時間:Tue May 1 15:38:49 Japan 2001    氏名: N.N   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:29歳      性別: female  

心配すればキリがない!
質問:
 右下の親不知が、もう、10年間くらい、時々痛む状況です。 最初は、歯茎の下に 埋まっていたのですが、最近、気づいたら見えてきていました。 それで、最近は、1ヶ月に一度 ははれてずきずきするし、なんとなく、やっと抜く気になれたので口腔外科の歯医者に行きました。
 せっかく行ったのに、「神経に近いので、麻痺が一生残る可能性も全くないとはいえません。抜 いてみないと、わかりません。ただ、たいてい、大丈夫だし、私はまた、一人もいません。でも、あ なたが1人めになる可能性もあります。」と言われてまた、怖くなって、とりあえず、今日は右上の 親不知を抜いてもらいました。
 虫歯で黒くなっていて、抜いたら、とてもすっきりしたので今はやっぱりがんばって抜こうと思っ ているところです。 ただ、麻痺の後遺症のことがやはり、とてもとても心配なので、そのことにつ いて、御説明いただけますでしょうか?
 私の右下の親不知は、斜めに生えています。それから、レントゲンですと、神経にかかってる 感じらしいです。 歯医者さんは、抜くことをすすめます。 分かってはいるのですが、人一倍恐が りなので、いろいろ知っておきたいのです。(2000.5.1)

メールアドレス: nitta-naka@mhlw.go.jp   ホームページURL: http://

回答  インフォームド・コンセントってそんなものです。起こり得る可能性を説明して同意を得るのが 基本ですから。

 例えば一番安全と思われている鉄道ですが、過去にさかのぼればトンネルの壁は落ちるし 脱線・正面衝突・鉄橋事故など数え切れないほどの事故が存在します。鉄道については一応 みんなが知っていることですので乗車前にいちいちそれらを説明して同意を得ることはありま せんが、もし生まれて初めて乗車する人に説明したとすればおそらく恐怖心が芽生えてくると 思います。でもどうしても時間までに目的地にいかなくてはならない必然性があればどうします?
 多少(稀)のリスクを覚悟しても鉄道を利用すると思います。親知らずもそのまま放置しておけば 手前の歯を巻き添えにすることは明白です。稀なリスクを敬遠して、必ず起こる?損失に甘んじる ことが適切な判断とは思えません。「たいてい、大丈夫だし、私はまた、一人もいません。」と言って いるわけですからまずはそれを信じましょう。もし痺れたら…余程運が悪かったとあきらめるしか ないでしょうね。

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