リスクを覚悟して再度レジン充填をされてはいかがでしょうか。
レジンの二次カリエス

日付、時間:Wed May 9 15:50:31 Japan 2001    氏名: k.k   
所在都道府県:東京   職 業:学生   年 齢:22歳      性別: female  

質問:
はじめまして。上の左の1の歯には、隣の歯とくっついているところ、つまり左右の 際に白いプラスチックの詰め物をしてあります。3年くらい前にしたのですが、それが茶色にな ってきたので、最近行き始めた歯医者さん(3年前とは違うところ)に、詰め替えてほしいといっ たのです。
 すると、その周りは虫歯になってきていて、そこを再度削りなおすと歯が脆くなる上、神 経まで達してしまうかもしれないから、かぶせものをするほうがいいと言われました。 私は、プラスチックの色が変わっただけだと思っていたので、まさか虫歯になっているとは思 わなかったし、まして、自分の前歯じゃなくなってしまう(見えるところが)ということで、ものすご くショックを受けました。
 プラスチックを詰め直すだけの治療は歯の強度のことを考えると、そこでは勧められないとい うことです。私には強い歯軋りもあるからだそうです。どうしたらいいのか、とても悩んでいます。 つい一ヶ月ほど前に、上の右2の神経を抜いて自分の歯の上に新しいセラミックの歯をかぶせ たのですが、結構お金がかかったので、お金のことも悩みの種の一つになっています。

ご意見・ご感想:
とてもくわしく親切にいろいろな質問に答えてくれるHPなんですね。

メールアドレス: kanae@nenv.k.u-tokyo.ac.jp   ホームページURL: http://

回答  “再度削りなおすと歯が脆くなる上、神経まで達してしまうかもしれない”というリスクを覚悟して 再度レジン充填をされてはいかがでしょうか。

 情報が得られなかった時代には、“医療のことは分からないからお任せ”というスタンスが一般 的でした。任される方としては、“上手く行けばこの方法が良いのだが成功率は50%以下”という 方法を選ぶことは出来ません。任された以上限りなく100%に近い無難な方法を選びます。
 このホームページにもギリギリの治療をして思わしくない結果となり医療に対する不信を訴える ケースも多く存在しますが、その裏にはギリギリの治療をして明るい未来を獲得された方もそれ 以上にいらっしゃるはずです。“抜髄=抜歯”が現在でも常識の発展途上国の人は、あなたの状況 よりもっとヒドイ状況でもレジン充填にこだわります。日本の常識では考えられないレジン充填に 何度かお付き合いしましたが、案外しぶとく大丈夫という事実もありますのでチャレンジする価値 は十分あると思います。

 レジン充填をしてダメになっても、治療費数千円(2000円程度)と術後のシミが気になる程度です のでそれから抜髄→クラウンにしてもそれ程大きな被害だとは思ええません。「いよいよなら抜髄も やむを得ません。とにかく一旦はレジン充填にして下さい」と今の先生に頼むか、他の医院を当たっ て充填処置を行ってみられてはいかがでしょうか。
 抜髄になったからと一方的に医師の責任にするのではなく、医師と同様の?情報を仕入れてリスク を共有するのがこれからの情報社会の常識になることを望みます。

返信:
5月9日に、前歯のレジン充填のことでお返事をいただいたk.kです。早速、歯医者さんに相談して みようと思います。
リスクがどういうものなのか私自身がわかっていること、情報を得ていることは本当に大切だなと 思いました.インターネットを使って、歯の治療について調べてみると、いままでの治療は、ああ、 あのためだったんだ!、とか、ここをこんな風にしてたんだ!、なんていうように気づいて、歯医者 さんに行くのももう怖くないように感じてきました。
やっぱり自分の体のことは自分でも調べなければいけないし、その方が、後々も気持ちの整理が つけやすそうですね。
質問に答えてくださってありがとうございました。

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